うちだ‐いつみ【内田五観】
[1805〜1882]幕末・明治初期の数学者。江戸の人。通称、恭。日下誠(くさかまこと)・高野長英に数学・蘭学を学ぶ。明治政府に仕えて太陽暦の採用に貢献。著「古今算鑑」など。
おぐり‐そうたん【小栗宗湛】
[1413〜1481]室町中期の画家。俗姓を小栗、出家して法名を宗湛という。相国寺に入って、画僧周文に学ぶ。足利(あしかが)将軍家に仕え、幕府御用絵師となる。漢画の正統を受け継ぐ穏健な作風。
おの‐こざん【小野湖山】
[1814〜1910]江戸後期から明治時代の儒者・漢詩人。近江(おうみ)の人。本姓、横山。名は巻。三河吉田藩の儒官。維新後、明治政府に出仕、のち辞して詩作に専念。詩集「湖山楼詩鈔」など。
かいほ‐ぎょそん【海保漁村】
[1798〜1866]江戸後期の儒学者・考証学者。上総(かずさ)の人。名は元備、字(あざな)は純卿など。太田錦城に師事。佐倉藩儒から、のち幕府の医学館の儒学教授。著作に「漁村文話」など。
かじわら‐かげとき【梶原景時】
[?〜1200]鎌倉前期の武将。通称、平三。石橋山の合戦で源頼朝を救い、のち、侍所(さむらいどころ)所司となった。頼朝死後、幕府に背いて討伐を受け、一族とともに戦死。
かつ‐かいしゅう【勝海舟】
[1823〜1899]幕末・明治時代の政治家。江戸の人。名は義邦、のち安芳(やすよし)。通称、麟太郎。安房守(あわのかみ)。蘭学・兵学を学び、万延元年(1860)幕府使節とともに、咸臨丸(かんり...
かのう‐たんゆう【狩野探幽】
[1602〜1674]江戸初期の画家。鍛冶橋狩野派の祖。京都の人。名は守信。幼名、采女(うねめ)。孝信の長男。永徳の孫。江戸に出て幕府御用絵師となり、桃山時代の豪壮豪麗な様式に対して、瀟洒(しょ...
かのう‐なおのぶ【狩野尚信】
[1607〜1650]江戸初期の画家。京都の人。木挽町(こびきちょう)狩野家の祖。通称、主馬。探幽の弟。江戸に出て幕府御用絵師となった。
かめぎく【亀菊】
鎌倉前期の京都の白拍子(しらびょうし)。後鳥羽上皇の寵姫。上皇が亀菊に与えた摂津国長江・倉橋両荘の地頭職の停廃を幕府に要求したことが、承久の乱の一因になったという。生没年未詳。
きっかわ‐これたり【吉川惟足】
[1616〜1695]江戸前期の神道家。姓は「よしかわ」とも読む。吉川神道の創始者。江戸の人。京都の吉田神道を学び、江戸でその正統継承者と自称、一派を立てる。諸大名の信頼を得、幕府神道方となる。...