とさ‐みつおき【土佐光起】
[1617〜1691]江戸前期の画家。堺の人。光則の子。承応3年(1654)室町末期以来とだえていた宮廷の絵所預となり、土佐家を再興、江戸時代の土佐様式をつくりあげた。のち剃髪して常昭と号し、法...
とだ‐ていぞう【戸田貞三】
[1887〜1955]社会学者。兵庫の生まれ。東大教授。実証的な調査研究法を重視した社会学の確立に貢献。第1回の国勢調査の資料を基礎に日本の家族構成を分析。著「家族構成」など。
とつか‐せいかい【戸塚静海】
[1799〜1876]幕末・明治初期の蘭医。遠州掛川の人。法印。宇田川榛斎(しんさい)、シーボルトに医学を学ぶ。江戸で開業し、神田お玉ヶ池種痘所開設に参加。のち幕府奥医師となる。
とやま‐かめたろう【外山亀太郎】
[1867〜1918]動物学者・遺伝学者。神奈川の生まれ。蚕の遺伝を研究し、メンデルの法則が昆虫でも成り立つことを証明した。また、蚕の一代雑種を発明し養蚕業発展に貢献。
トリアッティ【Palmiro Togliatti】
[1893〜1964]イタリアの政治家。1921年にグラムシらとイタリア共産党を創立。ムッソリーニ政権下ではソ連に亡命。コミンテルン執行委員となり、国際共産主義運動を指導。帰国後は党書記長・副首...
とりい‐きよのぶ【鳥居清信】
[1664〜1729]江戸中期の浮世絵師。初世。大坂の人。俗称、庄兵衛。鳥居派の祖。父清元とともに江戸に移る。瓢箪足(ひょうたんあし)や蚯蚓描(みみずが)きとよばれる躍動的な描法を創始して豪快な...
トリボニアヌス【Tribonianus】
[?〜545ころ]東ローマ帝国の法学者。ユスティニアヌス1世の命を受け、「ローマ法大全(ユスティニアヌス法典)」を編纂(へんさん)。
どんちょう【曇徴】
7世紀の高句麗(こうくり)の僧。推古天皇18年(610)渡来。五経に通じ、彩色(絵画)、紙墨の製法、水力を利用した臼の製法を伝えたという。生没年未詳。
なかそね‐やすひろ【中曽根康弘】
[1918〜2019]政治家。群馬の生まれ。海軍主計少佐として終戦を迎え、昭和22年(1947)民主党から衆議院議員初当選。長く憲法改正を主張しつつ、保守合同後は自民党で科学技術庁長官・防衛庁長...
なかはら‐ちゅうや【中原中也】
[1907〜1937]詩人。山口の生まれ。ランボーやベルレーヌに傾倒し、象徴的手法で生の倦怠(けんたい)と虚無感を歌った。詩集「山羊(やぎ)の歌」「在りし日の歌」など。