[動カ五(四)]

  1. 取ってなくする。取りのける。除去する。「障害を—・く」「不良品を—・く」「花壇雑草を—・く」

  1. その範囲に加えないようにする。除外する。「未経験者は—・く」「母を—・いてみんな賛成した」

  1. 邪魔者などを殺す。「奸臣 (かんしん) を—・く」

[可能]のぞける
[用法]のぞく・[用法]のける——「障害物を除く(のける)」のように、じゃまな物を取りのける意では相通じて用いられる。◇「除く」はその場からなくすという意に重点がある。「不安を除く」「障害を除く」など、抽象的な事柄については「のける」は使わない。◇「のける」はその場所から他の位置に移すこと。「ちょっと、そこにある椅子 (いす) をのけてください」を「除いて」とは言わない。◇類似の語に「どける」がある。「どける」は「のける」とほぼ同じだが、「のける」のほうが古くからの言い方で、話し言葉としては「どける」が一般化している。ただし「ずばりと言ってのける」「見事にやってのける」のような補助動詞としては「どける」は使わない。

[動カ五(四)]

  1. 物陰やすきま、小さな穴などから見る。「鍵穴から—・く」「部屋を—・く」

  1. 装置を用いて物体を見る。「望遠鏡を—・く」

  1. 高い所から低い所を見る。「谷底を—・く」

  1. ひそかにようすをうかがう。また、隠しごとや秘密にしている物などをこっそりと見る。「私生活を—・く」「娘の日記を—・く」

  1. ちょっと見る。また、本格的でなくほんの一部分だけを知る。「大人の世界を—・く」「経済学を—・いたことがある」

  1. ちょっと立ち寄る。ついでに訪れる。「古本屋を—・く」

  1. 一部分が現れ出る。一部が外から見える。「葉の間から青空が—・く」「襟元からスカーフが—・いている」

  1. 臨む。目の前にする。

    1. 「水に—・きたる廊に造りおろしたる橋の」〈椎本

[可能]のぞける

出典:青空文庫

出典:gooニュース

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