二十八宿の一。西方の第五宿。牡牛 (おうし) 座の顔部分の七星をさす。あめふりぼし。畢宿。

  1. 律令制で、弾正台 (だんじょうだい) 次官 (すけ) 。大・少各1名。

  1. 奈良時代、紫微中台 (しびちゅうだい) 次官

[名]
  1. ふで。

  1. 筆で書くこと。また、書いたもの。「空海の—」

[接尾]助数詞。上に来る語によっては「ぴつ」となる。
  1. 登記簿上の土地区画を数えるのに用いる。「1—の土地」→分筆合筆 (がっぴつ) 

  1. 署名運動などで、署名の数を数えるのに用いる。「署名1万—が集まる」

  1. ふたが上方に開く大形の箱。唐櫃 (からびつ) ・長櫃 (ながびつ) など。

  1. 飯を入れる器。→おひつ

  1. 貴人の通行のとき、先払いをすること。みちおさえ。

  1. 天皇の行幸。鹵簿 (ろぼ) 。

《江戸中期からは「ひづ」とも》

[動タ四]ぬれる。ひたる。
    1. 「嘆きつつますらをのこの恋ふれこそ我が結ふ髪の—・ちてぬれけれ」〈・一一八〉

[動タ上二]に同じ。
    1. 「袖—・つる時をだにこそなげきしか身さへ時雨のふりもゆくかな」〈かげろふ・中〉

[動タ下二]ぬらす。ひたす。
    1. 「あまぐものはるかなりつる桂川袖を—・てても渡りぬるかな」〈土佐

[補説]四段活用から上二段活用になったのは平安中期といわれる。
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