食べ残した桃。
1 夜間に盗みを働くこと。また、その者。やとう。
2 「夜盗虫 (よとうむし) 」の略。《季 夏》「戸外に寝る猫をにくみて—捕り/かな女」
余桃の罪
君主の寵愛 (ちょうあい) の気まぐれなことのたとえ。衛に弥子瑕 (びしか) という少年がいて、主君から非常にかわいがられ、主君とともに果樹園に遊び、桃の食べかけを主君に献じたところが、大いに喜ばれた。しかし、その後主君の寵は薄れ、そのことを理由に罰を受けたという「韓非子」説難の故事による。
よとうが【夜盗蛾】
ヤガ科のガ。翅 (はね) の開張約4.5センチ。全体に暗褐色で、前翅に不規則な斑紋をもつ。夜に活動し灯火に集まる。幼虫は夜盗虫 (よとうむし) 。《季 夏》
よとうむし【夜盗虫】
ヨトウガの幼虫。体は緑色で葉の裏についているが、大きくなると黒褐色または淡褐色の芋虫となり、昼間は土中や根際に隠れ、夜はい出して植物の葉を食べる。農作物の害虫。ねきりむし。《季 夏》「—いそぎ食ふ口先行す/楸邨」
出典:青空文庫
・・・夜盗の類か、何者か、と眼稜強く主人が観た男は、額広く鼻高く、上り・・・ 幸田露伴「雪たたき」
・・・しの記事であった。「与党工作の舞台裏」で楢橋氏が首相を動かしてい・・・ 宮本百合子「一票の教訓」