《Olbers' paradox》宇宙の無限性についての逆説。もし宇宙が静的で一様ならば、地球からの距離rにある天体の数はrの平方に比例し、天体からの光の強度はrの平方に反比例する。すると、ある距離にある天体の明るさはrによらず定数となり、宇宙が無限に大きく、rを無限大にすると、そこに含まれる天体からの光の強度は無限大になってしまい、実際に夜空が暗いという事実と矛盾する。19世紀ドイツの天文学者オルバースが提唱。現在では宇宙の年齢の有限性、および膨張宇宙論により、この矛盾は解決されることがわかっている。オルバースの逆理。オルバースの背理。