みうらあんじん【三浦按針】
[1564〜1620]日本へ来た最初の英国人といわれるウィリアム=アダムズ(William Adams)の日本名。オランダ船リーフデ号の水先案内人として慶長5年(1600)豊後 (ぶんご) に漂着、外交顧問として徳川家康に仕え、相模三浦郡に所領を与えられた。
みうらかいがん【三浦海岸】
神奈川県三浦半島南東部にある海岸。約10キロメートルにわたって弓状に砂浜が続く、関東有数の海水浴場。浦賀水道をはさんで房総半島に面する。
みうらきよひろ【三浦清宏】
[1930〜 ]小説家・アメリカ文学者。北海道の生まれ。米サンノゼ州立大学を卒業後、旅行会社などに勤務したのち、「長男の出家」で芥川賞受賞。他に「カリフォルニアの歌」「イギリスの霧の中へ」など。
みうらけんや【三浦乾也】
[1821〜1889]江戸末期から明治初期の陶工。江戸の人。号、天禄堂。乾也焼を創始。また、破笠 (はりつ) 細工にもすぐれ、その手法を応用したかんざし・笄 (こうがい) などの珠 (たま) は乾也玉とよばれて人気を博した。船・ガラスなども製造。
みうらごろう【三浦梧楼】
[1847〜1926]軍人・政治家。山口の生まれ。広島鎮台司令長官として萩の乱を鎮圧。のち、朝鮮特命全権公使として閔妃 (びんひ) 殺害事件を起こした。晩年は山県有朋とともに政界の黒幕として活動。
みうらし【三浦市】
⇒三浦
みうらしゅもん【三浦朱門】
[1926〜2017]小説家。東京の生まれ。妻は曽野綾子。「第三の新人」の一人。「武蔵野インディアン」で芸術選奨。他に「箱庭」「望郷」など。昭和60年(1985)から翌年まで文化庁長官を務めた。芸術院会員。平成11年(1999)文化功労者。
みうらしをん【三浦しをん】
[1976〜 ]小説家。東京の生まれ。自分自身の就職活動や少年少女の心理を題材にした作品で若い読者の支持を得る。「まほろ駅前多田便利軒」で直木賞受賞。他に「格闘する者に○ (まる) 」「むかしのはなし」「私が語りはじめた彼は」「舟を編む」など。
みうらたまき【三浦環】
[1884〜1946]ソプラノ歌手。東京の生まれ。ロンドンでオペラ「蝶々夫人」に主演して成功し、以後オペラ歌手として世界的名声を得た。
みうらちょら【三浦樗良】
[1729〜1780]江戸中期の俳人。志摩鳥羽の人。通称、勘兵衛。別号、無為庵など。伊勢山田、のち京都に住む。蕪村らと親交を結び、中興俳壇の代表的俳人となった。編著「我庵 (わがいお) 」、句集「樗良発句集」。