こた・える〔こたへる〕【応える】

の解説

［動ア下一］［文］こた・ふ［ハ下二］

1. １ 働きかけに対して、それに添うような反応を示す。応じる。報いる。「期待に—・える」「要求に—・える」「手を振って—・える」

1. ２ 外からの刺激を身に強く感じる。「寒さが骨身に—・える」「父の死が—・えた」

1. ３ 反響する。こだまを返す。「山びこが—・える」

1. ４ 心にしみわたる。しみじみと感じる。

   1. 「暁の嵐にたぐふ鐘の音を心の底に—・へてぞ聞く」〈千載・雑中〉

1. ５ あいさつする。断る。告げる。

   1. 「銀 (かね) は今日請け取る。ただし、仲間へ—・へうか」〈浄・冥途の飛脚〉

こた・える〔こたへる〕【^▽堪える】

の解説

［動ア下一］［文］こた・ふ［ハ下二］

1. １ 耐える。こらえる。がまんする。「—・えられない暑さが続く」→堪 (こた) えられない

   1. 「一呼吸 (いき) でも—・えられるか何 (ど) うだか」〈鏡花・歌行灯〉

1. ２ （多く、動詞の連用形に付いて複合語をつくる）耐えつづける。保つ。「これだけあれば一年くらいは—・える」「最後まで踏み—・える」「もち—・える」

こた・える〔こたへる〕【答える】

の解説

［動ア下一］ ［文］こた・ふ［ハ下二］《「応える」と同語源》

1. １ 相手からかけられた言葉に対して返事をする。「元気よく、はい、と—・える」

1. ２ 質問や問題に対して解答を出す。「設問に—・えなさい」

類語

• 返答(へんとう)
• 回答(かいとう)
• 応答(おうとう)

関連語

• 解答(かいとう)
• 自答(じとう)
• 答え(こたえ)
• 反応(はんのう)

出典：デジタル大辞泉（小学館）

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