かんうんやかく【閑雲野鶴】
世俗に拘束されず、自由にのんびりと暮らすたとえ。また、自適の生活を送る隠士の心境のたとえ。大空にゆったりと浮かぶ雲と、広い野にいる野生のつるの意から。▽「閑雲」は大空にゆったりと浮かぶ雲。「野鶴」は野に気ままに遊ぶつる。何ものにもしばられない自由な生活のたとえ。「閑」は「間」とも書く。
きざんのこころざし【箕山之志】
名利を捨て、俗世間から離れて暮らす、隠遁の志。
きんかしゅふ【琴歌酒賦】
世間離れした優雅な遊びのたとえ。また、名誉や私欲と縁のない隠者の生活のたとえ。
こうんやかく【孤雲野鶴】
世俗から遠ざかった隠者のたとえ。
たいいんちょうし【大隠朝市】
真に悟りを得た隠遁いんとん者は、山中などにでなく、人の集まる俗世間で、一般の人と同じように暮らしているものだということ。
ちくりんのしちけん【竹林七賢】
中国晋しんの時代に、俗世間をさけて山中に隠遁いんとんし、礼節を捨てて竹林に会し、清談に明け暮れたといわれる隠士七人の総称。阮籍げんせき・嵆康けいこう・山濤さんとう・向秀しょうしゅう・劉伶りゅうれい・阮咸げんかん・王戎おうじゅうのこと。
とうざんこうが【東山高臥】
世俗を離れて、山野に隠れ住み、自由気ままに暮らすこと。隠居して出仕しないことのたとえ。隠遁いんとん。
ばいさいかくし【梅妻鶴子】
梅と鶴を家族にする意で、妻をめとらず、俗世を離れ、気ままに風流に暮らすたとえ。
ほつぼだいしん【発菩提心】
仏教のことばで、悟りを開こうとする気持ちをもって、仏門に入ろうと決意すること。また、俗世間を離れ、出家や隠遁生活に入ること。