そ・む【染む】

の解説

［動マ五（四）］

1. １ 色が他のものについたり、しみ込んだりする。そまる。

   1. 「のび上がって、血に—・んだ太刀をふりかざした」〈芥川・偸盗〉

1. ２ 他から影響・感化を受ける。そまる。

   1. 「汚濁 (おじょく) に—・んだ今の身の上を」〈宇野浩二・苦の世界〉

1. ３ （現代語では、多く打消しの語を伴い）深く感じる。強く心がひきつけられる。「心に—・まない縁談」「意に—・まない仕事」

   1. 「歓喜涙 (くわんぎなんだ) こぼれて渇仰肝に—・む」〈平家・七〉

1. ４ 病気になる。感染する。

   1. 「はかなくて病ひにさへ—・ませ給ふ由」〈読・雨月・木備津の釜〉

［動マ下二］「そ（染）める」の文語形。

出典：デジタル大辞泉（小学館）

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