あんうんていめい【暗雲低迷】
悪い状態が長く続き、向上のきざしが見えてこない前途不安な状況のこと。また、暗い雲が低くたれこめて晴れそうにないさま。
あんきょらくぎょう【安居楽業】
地位など、今いる環境や状況に心安らかに満足し、自分の仕事を楽しんですること。自分の分ぶんをわきまえて不満をもたず、心安らかに自分のなすべき仕事をすることをいう。また、転じて善政の行われていることのたとえ。世が治まり生活が安定して、みなそれぞれの仕事に励む意から。▽「居きょに安やすんじ、業ぎょうを楽たのしむ」「安居あんきょして業ぎょうを楽たのしむ」と訓読する。
あんそうしゅうは【暗送秋波】
目でこっそりと情を伝えること。こっそりと色目を使うこと。また、表ではうまく立ち回り陰で悪だくみをすること。▽「暗」はひそかに、こっそりの意。「秋波」は流し目・色目。美人のまなざしは秋の波のように涼しげであることからいう。「暗あんに秋波しゅうはを送おくる」と訓読する。
あんていせいちょう【安定成長】
ある国の経済規模が急激に変化せずに、安定した伸び率で増大していくこと。
いおういぎょう【易往易行】
往生が容易で、そのための修行も容易であること。念仏の道をいう。また、浄土門のこと。行いやすい平易な修行で、極楽往生できるという教え。▽「往」は極楽往生すること。「行」は修行すること。浄土宗の他力本願の教え。阿弥陀如来あみだにょらいにすがって、「南無阿弥陀仏なむあみだぶつ」と唱えれば、極楽往生できると説くもの。
いかんせんばん【遺憾千万】
物事が思うようにならず、残念でたまらないようす。非常に心残りであるさま。
いきけんこう【意気軒昂】
意気込んで、奮い立つさま。元気や勢力が盛んなさまで、威勢のいい様子。▽「意気」はあふれ出る元気、「軒昂」は高くあがる意。
いきじじょ【意気自如】
物事に驚き恐れたりせず、気持ちがふだんと変わらず平静なさま。▽「意気」は気持ち・心持ちの意。「自如」は平気で落ち着いたさま。
いけんいっせつ【夷険一節】
平和で順調なときも逆境にあるときも、節操を変えないこと。▽「夷険」は土地の平らな所と険しい所の意。太平と乱世、また、順境と逆境のたとえ。「節」は節操の意で、節義を守って変えないこと。
いこくじょうちょ【異国情緒】
いかにも外国らしい風物がかもしだす、わが国のものとは異なる雰囲気や趣。エキゾチシズム。▽「情緒」は「じょうしょ」とも読み、その周囲をとりまく雰囲気や気分。また、ある場所や物に接したときに受ける、しみじみとした情趣や雰囲気。