けちえんかんじょう【結縁灌頂】
広く世間一般の人々に仏道と縁を結ばせるために行う儀式のこと。
けっかふざ【結跏趺坐】
仏教の座法の一つ。左右の足の甲を反対の足のももの上に交差し、足の裏が上を向くように組む座法。特に禅宗では座禅の正しい姿勢としている。▽「跏」は足の裏。「趺」は足の甲。
けんいとんそく【牽衣頓足】
非常につらい別れを惜しむことの形容。もと出征する兵士の家族が、兵士の服にすがり引き留め、足をばたばたさせて別れを悲しむ意から。▽「牽衣」は服にすがり引っぱること。「頓足」は足をばたばたさせる。地団駄をふむ。「衣いを牽ひき足あしを頓とんす」と訓読する。
けんがそうせい【犬牙相制】
国境が複雑に入り組んだ国同士が互いに牽制し合うこと。
けんめいぐまい【賢明愚昧】
賢くて道理に明るいことと、愚かで道理に暗いこと。▽「昧」は道理に暗い意。
けんわんちょくひつ【懸腕直筆】
筆を垂直に持ち、腕や肘ひじを机から離してあげ、さらに肘を脇わきから離して字を書くこと。書道の運筆で腕が自由に動かせる構え方。▽「懸」はかかげる意。宙に浮かせること。「直筆」は筆を垂直に立てて書くこと。
げんじょうだは【現状打破】
現在の状況や状態、情勢などを、よい方向に思い切って変化させること。
こうさいだつもく【光彩奪目】
目を見張るばかりの美しい輝きやいろどり。▽「光彩」は美しく輝く光。また、鮮やかないろどりの意。美人の形容ともなる。「奪目」はすばらしさで、見る者をうっとりさせること。「彩」は「采」とも書く。一般に「光彩こうさい目めを奪うばう」と訓読を用いる。
こうじつじきゅう【曠日持久】
《「戦国策」趙策から》むなしく日々を過ごして物事を長引かせること。曠日弥久(こうじつびきゅう)。曠久。「此儘に—せば、鎮台益々土兵を募り」〈竜渓・浮城物語〉
こうじつびきゅう【曠日弥久】
むなしく日月を費やして、久しきにわたること。また、むだに時間を過ごして事を長引かせること。▽「曠日」は多くの月日を経ること。また、むだに月日を過ごすこと。「弥久」は長い時間を経ること。「弥」はわたる、時間を経る意。「日ひを曠むなしくして久ひさしきに弥わたる」と訓読する。