ぜったいぜつめい【絶体絶命】
困難・危険から、どうしても逃れられないさま。追いつめられ、切羽詰まったさま。▽「絶」は窮まる意。追いつめられ窮地にある立場や状態をいう。
ぜんだいみもん【前代未聞】
これまでに聞いたこともないような珍しく変わったこと。また、たいへんな出来事。▽「前代」は現在よりも前の時代、過去。「未聞」は、まだ聞いたことがないという意味。
ぜんぴょういっぱん【全豹一斑】
もののごく一部を見て、全体を推測したり批評したりすることのたとえ。見識がきわめて狭いことのたとえ。▽「一斑」は豹ひょうの斑点の一つ。「全豹」は豹全体。転じて、物事の全容のこと。狭い管から豹をのぞき、見えた一つの斑点から豹全体を類推するという意。「一斑全豹いっぱんぜんぴょう」ともいう。
そうかくのよしみ【総角之好】
幼なじみとの付き合いのこと。小さい子どもの時分からの長く親しい交際。
そうじょうのじん【宋襄之仁】
無益な哀れみをかけることのたとえ。また、おろかな情けのたとえ。不必要に情けをかけて、その結果、自分が痛い目に遭うこと。宋襄の思いやりの意から。▽「宋襄」は中国春秋時代の宋国の王襄公。「仁」は情け。
そうようきび【蒼蠅驥尾】
つまらぬ者であっても、すぐれた人についていけば功名を得ることができるということのたとえ。▽「蒼蠅驥尾に付して千里を致いたす」の略。「蒼蠅」はあおばえ、「驥尾」は一日に千里を走るという名馬のしっぽ。はえは遠くには飛べないが、駿馬しゅんめの尾についていれば遠くまで行くことができるという意。単に「驥尾に付す」ともいう。
そんこうえいせつ【孫康映雪】
苦労して勉学に励むことのたとえ。苦学すること。▽「映雪」は雪明かりで書物を照らす意。晋しんの孫康が雪明かりで読書したこと。車胤しゃいんとともに「蛍雪之功」の故事で知られる。『蒙求もうぎゅう』の一句。
たいきしょうよう【大器小用】
大きな器を小さなことに用いるということから、大人物につまらない仕事をさせること。すぐれた才能の持ち主でありながら、低い地位にしか用いられないこと。人材の用い方が当を得ていないことのたとえ。▽「大器」は大きな器量。また、偉大な人物のこと。
たいざんこうもう【泰山鴻毛】
非常に重いものと非常に軽いものの意から、隔たりのきわめてはなはだしいことのたとえ。また、人の命にも軽重のあることのたとえ。
たいざんめいどう【大山鳴動】
騒ぎだけ大きくて、結果は意外に小さいことのたとえ。▽ふつう「大山鳴動して鼠ねずみ一匹」として使われる。「大」は「太」「泰」とも書く。