ふうさんろしゅく【風餐露宿】
風にさらされて食事をし、露に濡ぬれて野宿すること。転じて、旅の苦労、野宿の苦しみのたとえ。▽「餐」は飲食することで、「風餐」は風に吹きさらされて食事をすること。「露宿」は露に濡れながら寝ること。野外の仕事の苦しみのたとえとしても用いる。
ふうじゅのたん【風樹之嘆】
父母がこの世になく、孝行のできない嘆き。静まりたいと思っても、風がやまない限り静まることができない樹木の嘆きにたとえたもの。
ふうせいかくれい【風声鶴唳】
おじけづいて、わずかなことにも恐れおののくことのたとえ。▽「風声」は風の音。「鶴唳」はつるの鳴き声。わずかな物音にもおびえるたとえ。「鶴唳風声かくれいふうせい」ともいう。
ふうせいへいぜつ【風清弊絶】
風習がよくなって、悪事や弊害がなくなること。▽「風清」は風習がよくなること。「風」は社会の気風・習俗。「弊」は悪事・害になるようなこと。「絶」は絶える意。「弊絶風清へいぜつふうせい」ともいう。
ふうぜんのともしび【風前之灯】
身の危険が眼前に迫って、落命の危機にさらされているたとえ。また、人の命や物事のはかないことのたとえ。
ふうそうこうけつ【風霜高潔】
清らかに澄んだ秋の景色の形容。風が高い空を吹きわたり、霜が白く清らに降りる意。
ふうぞくかいらん【風俗壊乱】
社会のよい風俗や習慣を破壊し混乱させること。また、そういう状態になること。▽「壊乱」はこわれ乱れること。「壊」は「潰」とも書く。
ふうぞくしゅうかん【風俗習慣】
ある一定の集団社会の日常生活の上で、広く一般に行われているしきたりやならわし、行事、風習など。
ふうりゅういんじ【風流韻事】
自然に親しみ、詩歌を作って遊ぶこと。また、詩歌を作ったり、書画を書いたりする風雅な遊びの意。▽「風流」は優雅な趣のあること。「韻事」は詩歌や書画などの風流な遊び。
ふうりゅうざんまい【風流三昧】
自然に親しみ、詩歌を作るなどして優雅な遊びにふけること。▽「風流」は優雅な趣のあること。「三昧」はそのことにふけって他をかえりみないこと。