そくしんねんぶつ【即心念仏】
仏語。心と仏とが一体であるとする立場で、心の中に仏を念じること。観心念仏。
たいざんふくん【泰山府君】
中国の泰山の神。道教で人の寿命・福禄ふくろくをつかさどる神とされる。仏教と習合し十王の一人に数えられ、閻魔えんま王の太子とも、その書記ともいう。▽「府君」はここでは神の名。日本では素戔鳴尊すさのおのみことと同一視されて、陰陽家おんみょうかでまつられる。「泰」は「太」とも書く。「府」は「ぶ」とも読む。
たいしゅうしゃかい【大衆社会】
政治・経済・社会・文化のあらゆる領域で、大衆が重要な役割を果たす社会。特徴は、技術的合理性、役割の専門化、人間関係の非人格化、人口の集中化、またその反面の、孤独、個性喪失などである。
ちょうさんぼし【朝三暮四】
目先の違いにとらわれて、結局は同じ結果であることを理解しないこと。また、言葉巧みに人を欺くこと。転じて、変わりやすく一定しないことや生計の意味でも使われる。▽「暮四朝三ぼしちょうさん」ともいう。
ちょうさんりし【張三李四】
ありふれた平凡なつまらない人のたとえ。張氏の三男と李氏の四男の意。張も李も中国ではありふれた非常に多い姓であることから。
ちょうもくひじ【長目飛耳】
⇒ ひじちょうもく(飛耳長目)
てんかたいへい【天下太平】
[名・形動] 1 世の中が平和でよく治まっていること。また、そのさま。「—な(の)世」 2 なんの心配事もなくのんきにしていること。また、そのさま。「—な(の)暮らしぶり」
てんしんちぎ【天神地祇】
天あまつ神と国つ神。天地の神々、すべての神々の意。▽「地祇」は地の神・国土の神の意。「神」は「じん」とも読む。
てんそんこうりん【天孫降臨】
記紀きき(『古事記』と『日本書紀』)の神話の中で、孫の天津彦彦火瓊瓊杵尊あまつひこひこほににぎのみことが国土平定のため、天照大神あまてらすおおみかみの命を受けて、高天原たかまがはらから日向国ひゅうがのくに(今の宮崎県)の高千穂たかちほ峰に天下ったこと。▽「天孫」は天照大神の孫の瓊瓊杵尊のこと。「降臨」は神仏が天界から地上に天下ること。「降」は「ごう」とも読む。
てんちかいびゃく【天地開闢】
天と地ができた世界の始まり。世界の初め。▽「開闢」は開き分かれること。古代中国では混沌こんとんとした一物が二つに分かれて天と地となり、世界が始まったと考えられていた。