いちねんほっき【一念発起】
それまでの考えを改め、あることを成し遂げようと決意し、熱心に励むこと。また、今までの気持ちを改めて仏道に入り、悟りを開こうと固く決心すること。▽もと仏教語。「一念」はひたすら思い込むこと。「一」はひたすらの意。
きょうきらんぶ【狂喜乱舞】
思わず小躍りするほど大いに喜ぶこと。▽「狂喜」は狂おしいほどに大喜びすること。「乱舞」は入り乱れて躍ること。
きんじょうとうち【金城湯池】
非常に守りの堅いたとえ。また、他から付け入り攻め込みにくい堅固な備えのたとえ。▽「金城」は金で築いた堅固な城。「湯池」は熱湯をたぎらせた堀のこと。
ぎょくせきこんこう【玉石混淆】
すぐれたものと劣ったものが区別なく入り混じっていることのたとえ。宝玉と石ころが混じり合っている意から。▽「玉石」は宝玉と石。よいものと悪いもの、賢者と愚者などのたとえ。「混淆」はいろいろなものが入り混じること。「淆」は「交」とも書く。
けいいばんたん【経緯万端】
物事が入り組んでいるため、手がかりが見つけられないことのたとえ。
けんがそうせい【犬牙相制】
国境が複雑に入り組んだ国同士が互いに牽制し合うこと。
けんぐんばんり【懸軍万里】
軍隊が本隊を遠く離れて進軍すること。本隊と連絡のないまま奥に進んで行くこと。また、その軍隊。▽「懸」はかけ離れる、「万里」は遠くの意。
こうさいりくり【光彩陸離】
光が乱れ輝き、まばゆいばかりに美しいさま。▽「光彩」は美しく輝く光。また、鮮やかないろどり。美人の形容ともなる。「陸離」は光がきらきらと入り乱れて輝くさま。「彩」は「采」とも書く。
こうじたま【好事多魔】
よいことには往々にしてじゃまが入りやすいことのたとえ。
さいかきっすい【採菓汲水】
厳しい仏道修行のたとえ。仏に供えるため、木の実を採り、花を摘み、水を汲くむ意から。▽仏教語。「菓」は木の実。「菓かを採とり水みずを汲くむ」と訓読する。「菓」は「果」「花」とも書き、「汲」は「ぎっ」「きゅう」とも読む。