かんぜんぜつご【冠前絶後】
ずばぬけてすぐれている形容。また、非常に珍しいことの形容。今までで最高であって、これからもないであろうという意から。▽「冠」はかんむりで、人の一番上につけることから、最高にすぐれている意。略して「冠絶」ともいう。
くうぜんぜつご【空前絶後】
非常に珍しいこと、まれなこと。今までに例がなく、これからもあり得ないという意から。▽「空前」はこれまでにないこと。「絶後」は今後もありえないこと。
しょくぜんほうじょう【食前方丈】
きわめてぜいたくな食事のこと。ごちそうが自分の前に、一丈四方もいっぱいに並べられる意から。▽「食前」は食事の席の前。「方丈」は一丈四方。「丈」は長さの単位。一丈は約三・〇三(周代は二・二五)メートル。
ぜんごふかく【前後不覚】
物事のあとさきも分からなくなるくらいに正常な意識を失うこと。▽「前後」は時間の前と後。「覚」は意識する、覚えている意。
ぜんごむじゅん【前後矛盾】
言動が、前と後とで一貫性を欠き、食い違うこと。
ぜんしゃのてつ【前車之轍】
⇒ ぜんしゃのふくてつ(前車覆轍)
ぜんしゃのふくてつ【前車覆轍】
教訓とすべきである先人の失敗。前の車がひっくり返った時の轍わだちの意から。
ぜんだいみもん【前代未聞】
これまでに聞いたこともないような珍しく変わったこと。また、たいへんな出来事。▽「前代」は現在よりも前の時代、過去。「未聞」は、まだ聞いたことがないという意味。
ぜんていばんり【前程万里】
これから先の道のりが非常に長く遠いこと。また、その人物の前途に大きな可能性が広がっていること。前途が明るいこと。▽「前程」はこれから先の道のり。「程」は道のり。「万里」はきわめて長い距離。
ぜんとゆうぼう【前途有望】
将来成功する可能性を大いに秘めているさま。▽「前途」は将来、目標までの今後の道のり。「途」は道のり。「有望」は将来に望みをもつことができる状態。