いちげんこじ【一言居士】
何事にも、必ず何かひとこと言わなければ気のすまない人のこと。▽「居士」は、もとは出家した僧侶そうりょではなく、在家で仏教に帰依する男子の称。わが国では男子が死んだ後、戒名の下につける称号。ここでは「一言抉こじるこじつける」を人名になぞらえていったもの。「言」は「ごん」とも読む。
いっぽんぢょうし【一本調子】
音楽で音の高低、音調、また語調や口調、文章などが単純で変化に乏しいこと。
がいこうじれい【外交辞令】
外交上、社交上用いられる儀礼的で形式的なことばのこと。転じて、口先だけのお世辞、お愛想の意。
がいだせいしゅ【咳唾成珠】
口から出たせきやつばきでさえ珠玉になるという意から。①一言一句が尊重されるほど、権勢が盛んなさま。②一言一句が美しく、詩文の才能に恵まれているさま。
きょくめんだかい【局面打開】
行きづまっている情勢や困難な状況を、手を尽くして切り開き、解決の糸口を見つけ出すこと。
けいめいさんどう【形名参同】
口に出して言うことと実際に起こす行動を一致させること。
こうじこうせつ【口耳講説】
人の話を聞いて、十分に理解しないままにすぐ人に話すこと。受け売りのこと。▽「口耳」は口と耳の間の距離のこと。「講説」は説き明かすこと。
こうちゅうのしおう【口中雌黄】
一度口にしたことば、発表した文章の表現などに誤りや不適切なところがあれば、すぐに訂正することのたとえ。転じて、口からでまかせを言って、真相をおおい隠すこと。
だいちふち【大智不智】
本当にすぐれた知恵者は、その知恵をひけらかさないので、一見無知な愚か者に見えるということ。利口ぶってはいけないと戒めるたとえ。
ちょうさんぼし【朝三暮四】
目先の違いにとらわれて、結局は同じ結果であることを理解しないこと。また、言葉巧みに人を欺くこと。転じて、変わりやすく一定しないことや生計の意味でも使われる。▽「暮四朝三ぼしちょうさん」ともいう。