きょくとつししん【曲突徙薪】
災難を未然に防ぐことのたとえ。煙突を曲げ、かまどの周りにある薪を他に移して、火事になるのを防ぐ意から。▽「突」は煙突の意。「徙」は移す、物を移動させること。「突とつを曲まげ薪たきぎを徙うつす」と訓読する。「徙薪曲突ししんきょくとつ」ともいう。
しゅんいんしゅうだ【春蚓秋蛇】
《「晋書」王羲之伝賛から》春のミミズや秋のヘビのように、字も行も、うねうねと曲がりくねっていること。字がへたなことのたとえ。
しょうはくのみさお【松柏之操】
志や主義を曲げずに信念を貫くこと。どんな困難にあっても、節操を変えずに守り通すこと。松や柏はく(コノテガシワ)は、冬の寒さにあっても、その美しい緑を変えずにいることから。
そうかんぼくじょう【桑間濮上】
《濮水のほとりの桑間という地の意》国を滅ぼすような淫靡(いんび)な音楽。また、淫乱であること。 [補説]殷(いん)の紂王(ちゅうおう)が師延(しえん)にみだらな音楽を作らせたが、殷は滅び、師延は...
たいざんふくん【泰山府君】
中国の泰山の神。道教で人の寿命・福禄ふくろくをつかさどる神とされる。仏教と習合し十王の一人に数えられ、閻魔えんま王の太子とも、その書記ともいう。▽「府君」はここでは神の名。日本では素戔鳴尊すさのおのみことと同一視されて、陰陽家おんみょうかでまつられる。「泰」は「太」とも書く。「府」は「ぶ」とも読む。
だんしすいちく【弾糸吹竹】
琴などをひき、笛などを吹くこと。音曲を楽しむこと。
だんろんふうはつ【談論風発】
盛んに語り論ずること。▽「風発」は風が吹くような盛んな勢いであること。
てんちそうぞう【天地創造】
神が天と地を創造したことによって、世界が始まったとする考え方。また、そのような神の行い。
ふぐたいてん【不倶戴天】
同じ天の下には一緒にはいない、同じ天の下には生かしておかない意で、それほど恨みや憎しみの深いこと。もとは父の仇かたきを言った。▽「倶ともには天てんを戴いただかず」と訓読する。
りゅうしょうきょくすい【流觴曲水】
昔、中国で、陰暦3月3日に行われた宴。折れ曲がった水の流れに杯を流し、その杯が自分の前に来るまでに詩を作り、杯の酒を飲んだ遊び。のちに日本でも行われた。→曲水の宴