こうちゅうのしおう【口中雌黄】
一度口にしたことば、発表した文章の表現などに誤りや不適切なところがあれば、すぐに訂正することのたとえ。転じて、口からでまかせを言って、真相をおおい隠すこと。
そうばかんか【走馬看花】
物をあわただしく大ざっぱにしか観察せず、理解の仕方が浅いこと。もとは科挙(官吏登用試験)に合格した者が馬を走らせ、得意げに都の花を見て回ったことをいう。▽「走馬」は馬を走らせること。「看花」は花を見ること。馬を走らせつつ花を見る、大急ぎで花を見る意。
たいしょうりょうほう【対症療法】
激痛に鎮痛剤を用いるなど、患者の表面にあらわれた症状に対応した治療法のこと。また、その場しのぎの処置のこと。
ちみもうりょう【魑魅魍魎】
人に害を与える化け物の総称。また、私欲のために悪だくみをする者のたとえ。▽「魑魅」は山林の気から生じる山の化け物。「魍魎」は山川の気から生じる水の化け物。
ちょくりつふどう【直立不動】
まっすぐに立って、緊張して身動きしない姿勢。身分の高い人の前で、その人に対して敬意の気持ちを表すときにとる姿勢のこと。
とんしゅさいはい【頓首再拝】
手紙や書簡の末尾に敬意を表して用いることば。
のうちゅうのきり【囊中之錐】
すぐれた才能をもつ人は、平凡な人々の中に混じっていても、やがては頭角を表すことのたとえ。
はくしゃせいしょう【白砂青松】
海岸の美しい景観の形容。白い砂浜と青々とした松林の続く海岸線の意から。▽「砂」は「沙」とも書き、また、「さ」とも読む。
ひそうせんぱく【皮相浅薄】
物事の見方や考え方がうわべだけで、浅く不十分なさま。▽「皮相」はうわべ・上っ面・表面。「浅薄」は浅くて薄っぺらなさま、浅はかなさま。「浅薄皮相せんぱくひそう」ともいう。
びげんたいぎ【微言大義】
簡潔な言葉の中に、深い意味や道理が含まれていること。微妙な表現の中に含まれた奥深い道理。「微言」は微妙な言葉、奥深い言葉の意。もと孔子の言葉について評した語。また、孔子が筆削したとされる『春秋しゅんじゅう』の記述の法をいった語。