がふらいめい【瓦釜雷鳴】
賢者が相応の評価をされず、能力のない者が重要な地位について、いばることのたとえ。また、讒言ざんげんが用いられるたとえ。
たくげんたくこう【択言択行】
善悪を区別して選び抜かれるべき言葉と行いのこと。「択言択行無し」と用いられ、善悪の区別をつける必要のない言行の意で、すべて道理にかなった立派な言行のこと。また、選択された言葉や行い。▽「択」は善悪を区別して、よいものを選びとる意。
だんげんびちゅう【談言微中】
面と向かってはっきりとは言わず、それとなく遠回しに人の急所や弱点などをつく話しぶりのこと。▽「談言」は話す言葉の意。「微中」はひそかに、また、かすかに当てる意で、さりげない話しぶりで要点をつくことをいう。「中」はぴたりと当てる意。
ちょうじんきゅうぞう【鳥尽弓蔵】
目的が達せられた後には、それまで重用されていた者が捨てられるということのたとえ。鳥を射尽くしてしまうと、不必要となった弓がしまわれてしまうという意から。▽一般に「鳥とり尽つき弓ゆみ蔵おさめらる」と訓読を用いる。
とうちてつじょう【湯池鉄城】
城のきわめて堅固なさま。▽「湯池」は熱い湯をたたえた池、転じて、城の要害堅固な濠ほりの意。
どうせいいぞく【同声異俗】
人の生まれながらの性質・素質は同じだが、環境や教育といった後天的な要素によって、人物に差が生じること。赤子の泣き声はだれでも同じで変わりないようだが、成長すると風俗や習慣を異にするようになるという意から。教育の重要性を訴える言葉。▽「俗」は風習・習慣。