あくはつとほ【握髪吐哺】
立派な人材を求めるのに熱心なこと。▽「握髪」は髪を洗っている途中で、髪を握って洗うのをやめること。「吐哺」は口中の食べ物を吐き出すこと。「髪かみを握にぎり哺ほを吐はく」と訓読する。「吐哺握髪とほあくはつ」ともいい、略して「吐握」ともいう。
おうせつふか【応接不暇】
非常に多忙なことの形容。物事が後から後から起こって対応しきれないこと。また、忙しくて一人一人に対応できないこと。▽一般に「応接おうせつに暇いとまあらず」と訓読を用いる。
おんしんふつう【音信不通】
便りや訪問が途絶え、連絡がつかないこと。
しじまんめつ【刺字漫滅】
しばらく人を訪問しないこと。名刺をふところに入れたままで長く使わないために、名刺の字が擦れて汚れて読めなくなる意から。▽「刺字」は名刺の字。「漫滅」は文字などが擦れて消えてしまい、はっきりしないこと。
もんぜんじゃくら【門前雀羅】
門の前に網を張って雀すずめを捕まえることができるほど訪問者もなく、人の往来もない寂れたさま。▽「雀羅」は雀を捕まえるときに使う霞網かすみあみのこと。「羅」は「網」に同じ。「門前雀羅を設もうくべし」の略。