しんてんどうち【震天動地】
大事件が起こることの形容。勢いや音などが、人を驚かすほどに激しく大きいさま。天地を震動させる意。また、そのような大音響や大騒動のこと。▽「天てんを震ふるわし地ちを動うごかす」と訓読する。
しんぷくのしつ【心腹之疾】
心臓や内臓に起こる治りにくい病気のこと。転じて、とり除くことや、打ち破ることが難しい敵や障害のこと。
じじこくこく【時時刻刻】
その時その時。物事が引き続いて起こることにいう。また、時を追って。次第次第に。▽「刻刻」は「こっこく」とも読む。
じょうしょてんめん【情緒纒綿】
情緒が深くて離れがたいさま。▽「情緒」は、おりにふれて起こる、さまざまな思い・感情・気分。「纒綿」は、心にまとわりついて離れないさま。「緒」は「ちょ」とも読む。
せんぺんばんか【千変万化】
局面や状況などがさまざまに変化してきわまることがないこと。▽「千」「万」は数量の多いことを表す。「変化」が千も万も起こるという意味。「変」は「べん」とも読む。
てんさいちへん【天災地変】
自然界に起こるさまざまな災い。暴風・地震・落雷・洪水などの災害のこと。
てんねんしぜん【天然自然】
人間が手を加えないで、物事がそのまま存在する状態を表す語。天がつくった、そのままであること。また、ひとりでに物事が起こること。▽「天然」も「自然」も、人為の加わらない、あるがままの意で、二つを重ねて強調している。「自然天然しぜんてんねん」ともいう。
てんぺんちい【天変地異】
天地間に起こる自然の災害や、変わった出来事のこと。▽「天変」は天空に起こる変動のこと。異常気象やそれによってもたらされる災害で、日食・隕石いんせき彗星すいせい暴風・大雨などをいう。「地異」は、地震・津波・火山の噴火など地上で発生する異変のこと。
てんりじんよく【天理人欲】
天地自然の条理と人の欲望。人間の心の中に本性として存在する天の道理と、心が外からの影響を受けて生じる感情や欲望。▽「天理」は人為ではない万物の正しい道理。万物の調和を保つ条理。また、人間も含めて万物の本性。「人欲」は、心が外界に触発されて生じる動き。人の本性を覆い隠すもの。
ふはいだらく【腐敗堕落】
健全な精神がゆるみ乱れて、品行が悪くなること。品行が悪くなって身をもち崩すこと。▽「腐敗」は腐り崩れる意から、堕落と同意。