さんじゅうじりつ【三十而立】
三十歳のこと。学識や道徳観も確立して、世に立つ自信も得る年齢であるということ。
せどうじんしん【世道人心】
世の中の道徳と人の心。世の中の道徳とそれを守るべき人の心のこと。▽「世道」は人として守るべき道徳、社会道徳のこと。「人心」は人々の心。
ちょうようのじょ【長幼之序】
年長者と年少者の間で当然守るべき社会的・道徳的な秩序のこと。儒教における五つの徳目(五倫ごりん)の一つ。
とくせいじよう【徳性滋養】
人が天から与えられた道徳的な性質を養い育てること。
ふうきびんらん【風紀紊乱】
社会道徳、風俗・規律、特に男女間の交遊などが乱れること。
ほうほんはんし【報本反始】
天地や祖先などの恩に報いること。人が天地や祖先など、存在の根本に感謝し報い、発生のはじめに思いを致すこと。▽「本もとに報むくい始はじめに反かえる」と訓読する。
まっぽうまっせ【末法末世】
時代がくだり、仏教が衰え、道徳が乱れた末の世のこと。▽「末法」は釈迦しゃかの入滅にゅうめつ後、正法しょうぼう(五百年間)、像法ぞうぼう(千年間)に続くその後の一万年のこと。末法の世には仏法が衰えて、救いがたい世の中になるという。「末世」は仏法のすたれた世、末法の世の意。
りひきょくちょく【理非曲直】
道理にかなっていることとはずれていること。道徳的に正しいことと間違っていること。▽「理非」は道理にかなっていることとそうでないこと。「曲直」は曲がったこととまっすぐなこと。正しくないことと正しいこと。