しゃしゃらくらく【洒洒落落】
さっぱりとして物事にとらわれないさま。人の性格や態度などについていう。▽「洒落」のそれぞれの語を重ねて語意を強めた語。「灑灑落落」とも書き、「さいさいらくらく」とも読む。
しんこうこうるい【深溝高塁】
堅固な城塞じょうさいとりでのこと。また、守りの固いこと。深い掘り割りと高いとりでということから。▽「溝」はみぞで、ここは堀のこと。「塁」は土を重ねて作られた小城。
じじぶつぶつ【事事物物】
あらゆる物事。一つ一つすべての事柄。それぞれの物事。▽「事物」のそれぞれの語を重ねて、意味を強めた語。
せいかんせいき【誠歓誠喜】
まことに喜ばしい意。臣下が天子に奉る文書に用いる言葉。▽「歓喜」のそれぞれに「誠」を重ねて、最高の喜びを表す。
せいこうせいきょう【誠惶誠恐】
まことに恐れかしこまること。臣下が天子に自分の意見を奉るときに用いる。▽「惶」は恐れかしこまる意。「惶」「恐」それぞれに「誠」を重ねて、丁寧に強調した言葉。「誠まことに惶おそれ誠まことに恐おそる」と訓読する。
せいせいせつせつ【凄凄切切】
きわめて物さびしいさま。▽「凄切」がきわめて物さびしいさま。それを重ねて、さらに意味を強調した四字句。
ぜひぜんあく【是非善悪】
物事の正・不正、よしあし。▽「是非」は正しいこと(是)と正しくないこと(非)。「善悪」はよいこと(善)と悪いこと(悪)。物事の判断の基準として、それぞれ相対する語を重ねて使ったもの。
そうこうのつま【糟糠之妻】
貧しいときから一緒に苦労を重ねてきた妻。▽「糟糠」は酒かすと米ぬか。貧しい食事の形容。「糟糠の妻は堂より下さず」とも常用される。貧しさを共にしてきた妻は、自分が富貴になっても大切にするという意。
ちゅうちょしゅんじゅん【躊躇逡巡】
決心がつかず、ためらってぐずぐずすること。▽「躊躇」はためらう、「逡巡」はしり込みする意。「躊躇」と「逡巡」は類義語で、二語を重ねて意味を強調した言葉。
ていしょうびぎん【低唱微吟】
しんみりと、低く小さい声で詩歌をうたうこと。▽「低唱」は低い声でうたうこと。「微吟」も小声で詩歌などをうたうことで、同じような語を重ねて、意味を強調した言葉。