せっかはんりゅう【折花攀柳】
遊女の働く花柳街で、彼女たちと遊ぶこと。▽「折花」は花を手折ること、「攀柳」は柳の枝を引く意。昔、遊び女のいた花柳街には多くの柳が植えられていたことから、これを柳巷花街りゅうこうかがいといい、そこで遊ぶ意に用いられた語。
たいがんじょうじゅ【大願成就】
大きな望みがかなえられること。神仏に願ったことがそのとおりになること。▽「大」は「だい」とも読む。
たいざんふくん【泰山府君】
中国の泰山の神。道教で人の寿命・福禄ふくろくをつかさどる神とされる。仏教と習合し十王の一人に数えられ、閻魔えんま王の太子とも、その書記ともいう。▽「府君」はここでは神の名。日本では素戔鳴尊すさのおのみことと同一視されて、陰陽家おんみょうかでまつられる。「泰」は「太」とも書く。「府」は「ぶ」とも読む。
だんこうじょしょく【男耕女織】
男女それぞれに天から与えられた自然の職分のこと。▽「男耕」は男は田畑を耕すということ。「女織」は女は機はたを織るということ。
てんちかいびゃく【天地開闢】
天と地ができた世界の始まり。世界の初め。▽「開闢」は開き分かれること。古代中国では混沌こんとんとした一物が二つに分かれて天と地となり、世界が始まったと考えられていた。
とくせいじよう【徳性滋養】
人が天から与えられた道徳的な性質を養い育てること。
にっきょげっしょ【日居月諸】
君臣、君主とその夫人、父と母などのたとえ。また、月日が流れ去ること。▽「居」「諸」はともに句末に置いて語調を整える字。「日よ月よ」と呼び掛けている。「日」と「月」は、ともに天に輝き下界を照らしていることから、君主と夫人にたとえられる。のち、日付の月日の意味をもたせるようになった。一般に「日ひや月つきや」と訓読を用いる。
にょいほうじゅ【如意宝珠】
一切の願望が自らの意に添ってかなえられるという、不思議な玉のこと。
にょにんきんせい【女人禁制】
特定の場所や行事に、女性の立ち入りや参加を禁止すること。▽かつては女性は汚れが多く、修行の妨げになると考えられていた。昔の高野山などが有名。これに対し、女性の参詣を許した場所に「女人~」の俗称がつくこともある(例―女人高野にょにんこうや、奈良県室生むろう寺)。「制」は「ぜい」とも読む。
はんめんきょうし【反面教師】
悪い面の見本で、それを見るとそうなってはいけないと教えられる人や事例のこと。それを見ることで、反省の材料となるような人や事例。その言行が、そうしてはいけないという反対の面から、人を教育するのに役立つのでいう。