じじょうじばく【自縄自縛】
自分の言動が自分をしばって、自由に振る舞えずに苦しむこと。自分の縄で自分をしばる意から。▽「縛」はしばる、縄をかける意。
ずいはちくりゅう【随波逐流】
なんら自分の主張・考えもなく、ただ世の大勢に従うこと。波にしたがい流れを追いかけるという意から。▽「随波」は波にさからわず、波の流れのままになること。「逐流」も波の動きのままになること。「波なみに随したがい流ながれを逐おう」と訓読する。
せんきゃくばんらい【千客万来】
多くの客が入れ替わりひっきりなしに来て絶え間がないこと。▽「千」「万」は数の多いことを示す。店などが繁盛していたり来客が頻繁にあったりするときに用いる。「客」は「かく」とも読む。
せんこばんかん【千呼万喚】
何度も何度も大声で呼びかけること。何度も促したり招いたりすること。また、繰り返し叫ぶこと。▽「千」「万」は数の多いことを示す。「呼」「喚」はともに大声で呼び叫ぶこと。
せんせいこうげき【先制攻撃】
敵が、戦いの準備などをしている間に、先手を取って攻撃をしかけること。向かってくる相手より先に攻めること。
そうじょうのじん【宋襄之仁】
無益な哀れみをかけることのたとえ。また、おろかな情けのたとえ。不必要に情けをかけて、その結果、自分が痛い目に遭うこと。宋襄の思いやりの意から。▽「宋襄」は中国春秋時代の宋国の王襄公。「仁」は情け。
そくいんのこころ【惻隠之心】
他人に対する憐れみの心。相手の身になって同情し、情けをかけること。
たりきほんがん【他力本願】
自分の力でなく、他人の力によって望みをかなえようとすること。▽「本願」は仏が修行しているときに立てた誓い。本来は阿弥陀如来あみだにょらいの本願によって極楽往生ごくらくおうじょうを得ること。
ほうがんびいき【判官贔屓】
弱者や薄幸の者に同情し、味方したり応援したりすること。また、その気持ち。▽「判官」は官職の名で、ここでは検非違使けびいしの尉じょう(判官)の職にあった源義経みなもとのよしつねのこと。「贔屓」は目をかけること。源義経が兄の頼朝よりともにねたまれて滅んだことに、人々が同情を寄せたことからいう。「判」は「はん」とも読む。
むりなんだい【無理難題】
理屈に合わない無理な注文。実現がとうてい不可能な要求。簡単に解決するのが難しい問題。▽「無理」は理由が立たないこと。道理が立たないこと。「難題」は簡単に解決できない問題、言い掛かりの意。