あぜんしっしょう【唖然失笑】
あっけにとられて、思わず笑ってしまうこと。▽「唖然」はあっけにとられるさま。「失笑」は自然と笑いが出てしまうこと。
あそうせいほう【鴉巣生鳳】
からすの巣におおとりが生まれること。愚かな親にすぐれた子が生まれるたとえ。また、貧しい家にすぐれた人物が生まれるたとえ。「とびが鷹たかを生む」の意。▽「鴉」はからす。「鳳」はおおとり。想像上の瑞鳥ずいちょうで、聖天子が出ると現れるとされる。「鴉巣あそうに鳳ほうを生しょうず」と訓読する。
あたらしんみょう【可惜身命】
身体や命を大切にすること。
あっこうぞうごん【悪口雑言】
口ぎたなく、あれこれ思う存分に悪口をいうこと。また、その言葉。さんざんにののしること。
あびきょうかん【阿鼻叫喚】
非常な辛苦の中で号泣し、救いを求めるさま。非常に悲惨でむごたらしいさま。地獄に落ちた亡者が、責め苦に堪えられずに大声で泣きわめくような状況の意から。▽「阿鼻」は仏教で説く八熱地獄の無間むけん地獄。現世で父母を殺すなど最悪の大罪を犯した者が落ちて、猛火に身を焼かれる地獄。「叫喚」は泣き叫ぶこと。一説に八熱地獄の一つの大叫喚地獄(釜かまゆでの地獄)の意。
あふげいごう【阿附迎合】
相手の機嫌をとり、気に入られようとしてへつらいおもねること。▽「阿附」は人の機嫌をとり、おもねり従うこと。「迎合」は人の言動をなんでも受け入れ合わせること。「附」は「付」とも書く。
あまぐりひがき【雨栗日柿】
雨の多い年はクリがよく実り、日照りの多い年はカキがよく実るということ。あめぐりひがき。
あめいせんそう【蛙鳴蝉噪】
無駄な表現が多く、内容の乏しい下手な議論や文章。無用の口論や下手な文章をいう。蛙かえるや蝉せみがやかましく鳴くように、騒がしいだけでなんの役にも立たないという意から。▽「噪」は騒がしく鳴く意。「蝉噪蛙鳴せんそうあめい」ともいう。
あめいせんそう【蛙鳴蟬噪】
蛙かえるや蟬せみがやかましく鳴き騒ぐ意から転じて、むだな表現が多い下手な文章やつまらない議論をさしていうことば。無用の口論についてもいう。
あゆついしょう【阿諛追従】
気に入られようとして、おもねりへつらうこと。▽「阿諛」はおもねりへつらう意。「追従」はこびへつらうこと。また、その言葉。おべっか。