うきくさかぎょう【浮草稼業】
浮き草のようによりどころがなく、一つの場所に落ち着かない職業。
きそうほんのう【帰巣本能】
鳥や虫などが、遠く離れた所からでも自分の巣に帰ることができる、生まれつきもっている能力。
きんじょうとうち【金城湯池】
非常に守りの堅いたとえ。また、他から付け入り攻め込みにくい堅固な備えのたとえ。▽「金城」は金で築いた堅固な城。「湯池」は熱湯をたぎらせた堀のこと。
しゅうみょうのもん【衆妙之門】
すべての物が出てくる場所、その根源。万物がそこを通りぬけて出てくるという門。万物の源となるところ。
じんかんせいざん【人間青山】
世の中に出て、十分に腕を奮って活躍するならば、骨を埋める場所はどこにでもあるということ。志を果たすためには、故郷を出て活躍すべきだという意。
すんてつさつじん【寸鉄殺人】
ちょっとした一言や批評で、ずばりと他人の急所や弱点を突くこと。ごく小さな刃物であっても人を殺あやめることができるという意味。
せきじつるいきゅう【積日累久】
役人などが年功を積むこと。また、日数を重ねること。▽「積日」は多くの日数を経ること。多くの日数の意。「累」はかさねる意。中国前漢の董仲舒とうちゅうじょが官吏の昇格について、「現在は昔のようにその才能によらず、年功だけで昇格させているから人材が育たない」と武帝に上申した中で用いた語から。
せきたんすんちょう【尺短寸長】
人や物は、それぞれ長所と短所があって、時と場合で評価も変わるということ。また、何においても完璧かんぺきなものなどないということ。一尺の長さは、短いと感じる時もあり、長いと感じる時もあるという意味から。
せんおうばっこ【専横跋扈】
他人の土地や場所で、わが物顔に振る舞い、隆盛をきわめること。
ぞうげのとう【象牙之塔】
芸術や学問至上主義の生活を送る境地や場所のこと。一般には、閉鎖的な大学や研究施設などをさす。