かいしんそうき【灰心喪気】
がっかりして元気をなくすこと。▽「灰心」は火が消えた冷たい灰のように、元気がなくしょげている心。「喪気」は元気を失うこと。
かかとうじょう【夏下冬上】
炭火などのおこし方。火種を夏は下に冬は上に置くと、よく火がおこるということ。
かたくのきょう【火宅之境】
火事になった家。煩悩ぼんのう(悩み)に満ちたこの世のたとえ。
きょくとつししん【曲突徙薪】
災難を未然に防ぐことのたとえ。煙突を曲げ、かまどの周りにある薪を他に移して、火事になるのを防ぐ意から。▽「突」は煙突の意。「徙」は移す、物を移動させること。「突とつを曲まげ薪たきぎを徙うつす」と訓読する。「徙薪曲突ししんきょくとつ」ともいう。
こぼくしかい【枯木死灰】
煩悩や妄念などがなく無心のたとえ。また、心の熱い活動がなく死んでいるようなさま。情熱や活気のないたとえ。死んで枯れた木と火の気がなく冷たくなった灰の意から。
ごぎょうそうしょう【五行相生】
木もく・火か・土ど・金こん・水すいがそれぞれ、木は火を生み、火は土を生み、土は金を生み、金は水を生み、水は木を生む、と相手の力を増やす関係のこと。五行の徳を中国の歴代の王朝の変遷に当てはめて、その流れを理論化した学説の一つ。
しかいふくねん【死灰復燃】
一度、消滅したり衰退したものが、再び勢力を盛り返すこと。決着がついて収束したはずのことが、また問題となること。一度火が消えてしまった灰から、再び燃え上がることから。
ちんしょうごこう【陳勝呉広】
中国秦しん滅亡の反乱の先がけとなった楚その人、陳勝と呉広のこと。転じて、反乱の火ぶたを切る指導者、また一般に、物事の先がけとなる人物のこと。
てんさいちへん【天災地変】
自然界に起こるさまざまな災い。暴風・地震・落雷・洪水などの災害のこと。
ほうしんきゅうか【抱薪救火】
害を除こうとして、かえってその害を大きくすることのたとえ。火を消すのに薪を抱えて行く意から。▽「薪たきぎを抱いだきて火ひを救すくう」と訓読する。