えっけんこうい【越権行為】
与えられた職務上の権限を越えて事をおこなうこと。
きゅうりゅうゆうたい【急流勇退】
官職などをいさぎよく、きっぱりと辞めること。船が急流中で勇敢にさっと引き返すように、仕事の調子のいいうちに、機を見て辞職する意から。▽「勇退」は勇敢に退くこと。また、思い切りよく地位を退くこと。
ほうかんげきたく【抱関撃柝】
門番や夜回りの意。低い役職の人のこと。▽「抱関」は門番のこと。「関」はかんぬきの意。「撃柝」は拍子木をたたいて夜回りをすること。「柝」は拍子木の意。
ほうがんびいき【判官贔屓】
弱者や薄幸の者に同情し、味方したり応援したりすること。また、その気持ち。▽「判官」は官職の名で、ここでは検非違使けびいしの尉じょう(判官)の職にあった源義経みなもとのよしつねのこと。「贔屓」は目をかけること。源義経が兄の頼朝よりともにねたまれて滅んだことに、人々が同情を寄せたことからいう。「判」は「はん」とも読む。
ほうとうぶらい【放蕩無頼】
酒色にふけり、勝手気ままに振る舞って品行の定まらないさま。▽「放蕩」はほしいままに振る舞うこと。酒色におぼれて身もちが定まらないこと。「無頼」は定職をもたず素行の悪いさま。
むいむかん【無位無官】
位階・官職がないこと。また、その人。▽「位」は身分・くらい、「官」は国
ゆうそくこじつ【有職故実】
朝廷や公家、武家の昔からの行事や法令・儀式・制度・官職・風俗・習慣の先例、典故。また、それらを研究する学問。▽「有職」は「ゆうしょく」「ゆうそこ」とも読む。「職」は、もと「識」と書いた。
りゅうこうかがい【柳巷花街】
酒色を供することを職業とする遊郭・色町のこと。▽「柳巷」は柳の木を並べて植えてある街路のこと。「花街」は花の咲いている街を指した。昔、色町には多く柳や花が植えられていたとも、艶なまめかしい遊女を柳や花にたとえたともいわれる。「花柳」は、この語の略。「花街柳巷かがいりゅうこう」ともいう。