うとそうそう【烏兎匆匆】
歳月のあわただしく過ぎ去るたとえ。▽「烏兎」は歳月・月日の意。太陽には三本足のからすが棲すんでおり、月にはうさぎが棲んでいるという古代中国の伝説による。「匆匆」は急ぐさま、あわただしいさま。「匆匆」は「怱怱」とも書く。
かしんれいげつ【嘉辰令月】
めでたい月日のこと。よい日とよい月の意。▽「嘉」も「令」も、よい意。「辰」は日のこと。
こういんじょぜん【光陰如箭】
月日のたつのが早いことのたとえ。
こういんりゅうすい【光陰流水】
月日のたつのが早いことのたとえ。
こうじつびきゅう【曠日弥久】
むなしく日月を費やして、久しきにわたること。また、むだに時間を過ごして事を長引かせること。▽「曠日」は多くの月日を経ること。また、むだに月日を過ごすこと。「弥久」は長い時間を経ること。「弥」はわたる、時間を経る意。「日ひを曠むなしくして久ひさしきに弥わたる」と訓読する。
さんちゅうれきじつ【山中暦日】
俗世間を離れて、山の奥深くで悠々と生活すること。「山中さんちゅう暦日れきじつ無なし」という句の略で、人里離れた山の中で暮らしていると、月日の過ぎるのも忘れてしまうという意。
しょうつきめいにち【祥月命日】
一周忌が過ぎた後の、故人の亡くなった月日。正忌しょうき。祥忌しょうき。
とそううひ【兎走烏飛】
歳月のあわただしく過ぎ去るたとえ。月日の速く過ぎるたとえ。▽「烏」は日(太陽)、「兎」は月を意味し、転じて、月日・歳月のたとえ。太陽に三本足のからすがすみ、月にうさぎがすむという中国古代の伝説による。「烏飛兎走うひとそう」ともいう。
にっきょげっしょ【日居月諸】
君臣、君主とその夫人、父と母などのたとえ。また、月日が流れ去ること。▽「居」「諸」はともに句末に置いて語調を整える字。「日よ月よ」と呼び掛けている。「日」と「月」は、ともに天に輝き下界を照らしていることから、君主と夫人にたとえられる。のち、日付の月日の意味をもたせるようになった。一般に「日ひや月つきや」と訓読を用いる。
ろおうそうらい【露往霜来】
露が降りる秋の季節が去って、霜の降りる冬の季節が到来する意。転じて、時の過ぎるのが早いたとえ。▽「露つゆ往ゆき霜しも来きたる」と訓読する。本来は、獣の肉付きがよくなる時期を表現した言葉。