[代]近称の指示代名詞。
  1. 話し手が現にいる場所をさす。「私の生家は—からそう遠くはない」

  1. 話し手や周囲の人が現に置かれている状況程度、または局面をさす。「事—に至ってはもう手の打ちようがない」「—まで言っても、まだ分かってくれないのか」

  1. 現在中心としてその前後を含めた期間をさす。

    1. ㋐今まで。「—一、二年というもの、病気ばかりしていた」

    2. ㋑これから。「—数年で街もすっかり変わるだろう」

    1. ㋐話し手が、自分をへりくだっていう。この身。わたくし。

      「—にも心にもあらでかく罷るに」〈竹取

    2. ㋑話し手の近くにいる人を、軽い敬意を込めていう。こちらの人。あなた。

      「—に御消息やありし。さも見えざりしを」〈紅梅

出典:青空文庫

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