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[動サ五(四)]
1 横になっているものを立たせる。「からだを—・す」「倒木を—・す」「転んだ子を—・す」
2 目を覚まさせる。「寝入りばなを—・される」
3 今までなかったものを新たに生じさせる。「風力を利用して電気を—・す」「波を—・す」
4 新しく物事を始める。興す。「事業を—・す」
5
㋐自然が働きや動きを示す。「噴火を—・す」「地滑りを—・す」
㋑平常と異なる状態や、好ましくない事態を生じさせる。ひきおこす。「革命を—・す」「事故を—・す」
㋒静かな状態を刺激して、ある影響をもたらす。「ブームを—・す」
6 ある感情・欲望を生じさせる。また、からだの働きがある状態を示す。「やる気を—・す」「里心を—・す」「拒絶反応を—・す」「食中毒を—・す」
7 表面に現れるようにする。
㋐土を掘り返す。「畑を—・す」
㋑へばりついている状態のものをはがす。「芝を—・す」「敷石を—・す」
㋒伏せてあるカード・花札などをめくって表を出す。
㋓隠されていた状態から表に出す。「伏せ字を—・す」
8 速記や録音の音声などを文字化する。また、文章を書いたり文書を作ったりする。「講演の録音を原稿に—・す」「稿を—・す」「伝票を—・す」
出典:デジタル大辞泉(小学館)
出典:青空文庫
・・・遠藤は咄嗟に身を起すと、錠のかかった入口の戸を無理無体に明けよう・・・ 芥川竜之介「アグニの神」
・・・やみがたい哀愁をよび起すこれらの川のながめは、いかに自分の幼い心・・・ 芥川竜之介「大川の水」
・・・……お隣のおじさんを起こすんです、火事ですって……いいかい、早くさ・・・ 有島武郎「火事とポチ」
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