たかはし‐の‐むしまろ【高橋虫麻呂】
奈良前期の歌人。天平(729〜749)の初め、朝廷に仕え、後年は地方官として常陸(ひたち)国に赴任。伝説を題材にした長歌・短歌が万葉集に残る。家集「高橋虫麻呂歌集」。生没年未詳。
デモクリトス【Dēmokritos】
[前460ころ〜前370ころ]古代ギリシャの哲学者。師レウキッポスの原子論を体系化して発展させ、原子論的唯物論を確立。自然においては、それ以上不可分な無数の原子の結合と分離によって万物は生成・変...
とうどう‐たかとら【藤堂高虎】
[1556〜1630]安土桃山時代・江戸初期の武将。近江(おうみ)の人。浅井長政・羽柴秀長・豊臣秀吉らに仕えた。関ヶ原の戦い、大坂の陣では徳川家康に属し、その功により伊勢・伊賀など32万石に封ぜ...
なんだ【難陀】
《(梵)Nandaの音写》 1 釈迦の異母弟。孫陀羅(そんだら)難陀。 2 釈迦の弟子の一。牧牛難陀。 3 唯識十大論師の一。6世紀ごろのインドの仏教学者。 4 「難陀竜王」に同じ。 《(梵...
ニューマン【John Henry Newman】
[1801〜1890]英国の神学者。英国国教会の牧師からカトリックに改宗、枢機卿となる。万人が哲学や神学を知らなくても信仰に至ることができると説いた。著「アポロギア」。
ぬかた‐の‐おおきみ【額田王】
飛鳥(あすか)時代の歌人。7世紀末までは在世。鏡王(かがみのおおきみ)の娘。大海人皇子(おおあまのおうじ)(天武天皇)の寵(ちょう)を得て十市皇女(とおちのひめみこ)を産み、のちに天智天皇に召さ...
ノバーリス【Novalis】
[1772〜1801]ドイツの詩人・小説家。本名、フリードリヒ=フォン=ハルデンベルク(Friedrich von Hardenberg)。前期ロマン派の代表者。宇宙万有を統一的なものとして認識...
のむら‐まんぞう【野村万蔵】
[1898〜1978]和泉(いずみ)流狂言方。6世。東京の生まれ。前名、万作・万造。洒脱な芸風で狂言の地位を高めた。
はん‐れい【范蠡】
中国、春秋時代末の越の忠臣。楚国苑(えん)(河南省)の人。越王勾践(こうせん)に仕えて富国強兵を図り、呉を滅ぼして会稽の恥をそそいだ。のち野に下り、陶朱公と称して巨万の富を築いたという。
ばいさ‐おう【売茶翁】
[1675〜1763]江戸中期の黄檗(おうばく)宗の僧。肥前の人。俗名、柴山元昭。万福寺で修行。京都東山で売茶業を営みながら生涯を送った。煎茶道を広めたとされる。晩年は僧をやめ、高遊外(こうゆう...