おおつか‐くすおこ【大塚楠緒子】
[1875〜1910]歌人・小説家。東京の生まれ。本名、久寿雄(くすお)。美学者大塚保治の妻。著作に与謝野晶子の「君死にたまふこと勿(なか)れ」と並称される厭戦詩「お百度詣」、小説「晴小袖」「空...
おおにし‐きょじん【大西巨人】
[1919〜2014]小説家・批評家。福岡の生まれ。本名、巨人(のりと)。新聞社勤務を経て、対馬要塞重砲兵連隊に入隊。戦後「近代文学」同人となる。昭和27年(1952)、評論「俗情との結託」で野...
おおはし‐おとわ【大橋乙羽】
[1869〜1901]小説家・出版人。山形の生まれ。旧姓、渡部。本名、又太郎。硯友社同人。博文館館主大橋佐平の長女と結婚して、博文館支配人として活躍した。小説「露小袖」、紀行文集「千山万水」など。
おおはら‐とみえ【大原富枝】
[1912〜2000]小説家。高知の生まれ。結核による闘病生活のなかで作品を発表し、「ストマイつんぼ」で女流文学賞受賞。「婉という女」で毎日出版文化賞・野間文芸賞受賞。他に「イェルザレムの夜」「...
おおば‐みなこ【大庭みな子】
[1930〜2007]小説家。東京の生まれ。本名、美奈子。アラスカの風土を背景に描いた「三匹の蟹(かに)」で芥川賞受賞。他に「がらくた博物館」「寂兮寥兮(かたちもなく)」「啼(な)く鳥の」「海に...
おかだ‐せいぞう【岡田誠三】
[1913〜1994]小説家。大阪の生まれ。新聞社の特派員として南方に従軍し、その経験から戦争を描いた小説や歴史ものを執筆する。「ニューギニヤ山岳戦」で直木賞受賞。他に「定年後」「雪華の乱」「字...
おかまつ‐かずお【岡松和夫】
[1931〜2012]小説家。福岡の生まれ。学生時代は政治運動に参加。「志賀島(しかのしま)」で芥川賞受賞。体験や見聞に基づく作品が多い。他に「壁」「異郷の歌」「峠の棲家(すみか)」など。
おかもと‐かのこ【岡本かの子】
[1889〜1939]小説家・歌人。東京の生まれ。本名、カノ。女学校在学中から新詩社に参加、「明星」「スバル」に短歌を発表。漫画家岡本一平と結婚。仏教の研究家としても知られる。歌集「かろきねたみ...
おかもと‐きどう【岡本綺堂】
[1872〜1939]劇作家・小説家。東京の生まれ。本名、敬二。2世市川左団次と提携、新歌舞伎の劇作家として活躍した。戯曲「修禅寺物語」「鳥辺山心中」、小説「半七捕物帳」など。
おがわ‐くにお【小川国夫】
[1927〜2008]小説家。静岡の生まれ。「内向の世代」の代表的作家。20歳でカトリックに入信、聖書の世界を描く物語やエッセーを数多く手がける。「逸民」で川端康成文学賞受賞。他に「アポロンの島...