しばき‐よしこ【芝木好子】
[1914〜1991]小説家。東京の生まれ。本姓、大島。「青果の市」で芥川賞受賞。戦後、「洲崎(すさき)パラダイス」以下の連作で東京下町の特飲街を描く。他に自伝的三部作「湯葉」「隅田川」「丸の内...
しぶかわ‐かげすけ【渋川景佑】
[1787〜1856]江戸後期の暦学者。大坂の人。高橋至時(たかはしよしとき)の二男。天文方渋川正陽の養子となり、役職を継いだ。兄の高橋景保とともに「ラランデ暦書」を訳解、「新巧暦書」「新修五星...
しぶさわ‐けいぞう【渋沢敬三】
[1896〜1963]実業家。東京の生まれ。栄一の孫。日本銀行総裁を経て、敗戦後、幣原(しではら)内閣の蔵相に就任。民俗学・生物学の学者としても知られ、常民文化研究所を主宰、多くの研究者を援助した。
しみず‐はまおみ【清水浜臣】
[1776〜1824]江戸後期の歌人・国学者。江戸の人。号、泊洦舎(さざなみのや)。村田春海に国学を学び、古典の考証・注釈にすぐれ、王朝的情趣のある歌文を残した。著「泊洦舎文藻」「泊洦舎集」など。
しもた‐せいじ【霜多正次】
[1913〜2003]小説家。沖縄の生まれ。旧姓、島袋。自らの戦争体験と戦中戦後の沖縄の実態を描く。日本民主主義文学同盟設立に尽力。作品に「沖縄島」「明けもどろ」「南の風」など。
しもむら‐かいなん【下村海南】
[1875〜1957]政治家・ジャーナリスト。和歌山の生まれ。本名、宏。新聞記者として活躍後、貴族院議員となり、昭和20年(1945)鈴木内閣の国務相兼情報局総裁として、終戦の実現に努力した。著...
シャール【René Char】
[1907〜1988]フランスの詩人。初期はシュールレアリスムの活動に参加し、ブルトン、エリュアールとの共著「仕事を遅らせる」を発表。のち、第二次大戦中はレジスタンス運動に参加した。戦後は故郷の...
じっぺんしゃ‐いっく【十返舎一九】
[1765〜1831]江戸後期の戯作者。駿河の人。本名、重田貞一。初め江戸に出て、のち大坂に行き、浄瑠璃の合作で文筆活動を始めた。江戸に戻り、洒落本・黄表紙などを書き、滑稽本「東海道中膝栗毛」で...
じゃくれん【寂蓮】
[1139ころ〜1202]平安後期・鎌倉初期の歌人・僧。俗名、藤原定長。俊成の養子、のち出家。新古今集撰者の一人となったが、撰なかばで没。歌集に「寂蓮法師集」。
ジャーミー【Jāmī】
[1414〜1492]イランの神秘主義的詩人・学者。ペルシア文学古典時代の最後の大詩人といわれる。長編叙事詩「七つの王座」のほか、コーランの注釈や神秘主義者・詩人の伝記を残す。