かんしつうんどう【乾湿運動】
植物の死細胞の細胞壁が、外気の湿度の変化によって膨張・収縮する物理的な運動。これにより種子・胞子の散布や移動が起こるものもある。
かんしつかんい【換質換位】
論理学で、定言的判断の変形による直接推理の一。ある判断から、述語の矛盾概念を主語とする新しい判断を導き出す推理。「すべての弁護士は法律家である」を換質して「すべての弁護士は非法律家でない」とし、次にそれを換位して「すべての非法律家は弁護士でない」を導き出す類。
かんしつきゅうしつどけい【乾湿球湿度計】
2本の温度計を並べ、片方は球部を水で湿らせた布で包んだ湿度計。水分が蒸発する際に気化熱を奪うので、湿球の示度が乾球よりも下がり、この差から湿度表で湿度を求める。乾湿計。
出典:青空文庫
・・・空気、乾湿の度を失い、太陽の光熱、物にさえぎられ、地性、瘠せて津・・・ 福沢諭吉「徳育如何」
・・・て、漆で塗りかためた乾漆であると思えた。顔全体が赧みがかった茶色・・・ 宮本百合子「風知草」
・・・、従って大理石や木や乾漆などにはとうてい見ることのできないような・・・ 和辻哲郎「岡倉先生の思い出」