[動カ五(四)]
1 細長いものを握ったり指で挟んだりして、強く押さえつけるようにしながら、その手や指をこするように動かす。「槍 (やり) を―・く」「帯を―・く」「あごひげを―・く」
2 きびしく訓練する。「合宿で新入部員を―・く」
3 ひどくいじめる。
「そんならこいつもう―・いてしまはにゃならぬ」〈浄・歌祭文〉
2 きわめて道理にかなっていること。また、そのさま。至当。
「兄を殺そうとした自分が、かえって犬に食われて死ぬ。これより―な天罰はない」〈芥川・偸盗〉
3 他人の意見などをもっともだと思って、それに従うこと。納得。
「母が言葉をひとつも忘れなといへば、娘も是を―して」〈浮・織留・二〉
出典:青空文庫
・・・「それはまた乱暴至極ですな。」「職人の方は、大怪我をしたようです・・・ 芥川竜之介「或日の大石内蔵助」
・・・んでいられると云う、至極結構な身分だったのです。ですから彼は帰朝・・・ 芥川竜之介「開化の良人」
・・・ことにかけては不得手至極なほうで、人一倍に苦心をせにゃ人並みの考・・・ 有島武郎「親子」