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辞書
1 大化の改新以前、諸国にあった大和政権の地方組織。また、県主 (あがたぬし) が統治した地域とも。
2 平安時代の国司の任国。また、その国司。
3 地方。いなか。
「田面 (たづら) なるわら屋の軒の薦簾 (こもすだれ) これや—のしるしなるらん」〈夫木・三〇〉
出典:デジタル大辞泉(小学館)
あがたありき【県歩行】
律令制下の地方官が、任国から任国へ転々と勤務して回ること。
あがたぬし【県主】
大化の改新以前、県を統治した首長。朝廷直轄地の長とも、国造 (くにのみやつこ) の支配下ともいう。祭祀もつかさどった。のちに姓 (かばね) の一つとなった。
あがたのいど【県の井戸】
平安京大内裏の西隅(現在の京都市上京区)にあった県宮 (あがたのみや) の井戸。また、その辺りの地名。山吹と蛙 (かえる) の名所。[歌枕]「かはづ鳴く—に春暮れて散りやしぬらん山吹の花」〈続後撰・春下〉
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