
1 五十音図カ行の第5音。軟口蓋の無声破裂子音[k]と母音[o]とからなる音節。[ko]
2 平仮名「こ」は「己」の草体。片仮名「コ」は「己」の初2画。
1 親から生まれたもの。こども。⇔親。
2 まだ大人になっていない者。幼い者。こども。「近所の男の―」
3 (「娘」とも書く)若い女性。むすめ。「妓」とあてて遊女・芸者などをいうときもある。「若い―の集まる店」
4 植物の幹や根から生え出たもの。「芋の―」「竹の―」⇔親。
5 主だったものに対して、従属する関係にあるもの。「―会社」「―分」⇔親。
6 トランプや花札などで、親以外の立場になる者。⇔親。
7 元金から生じた利益。利子。「元も―もなくす」
8 「子株 (こかぶ) 2」の略。
1 名詞や動詞の連用形に付いて、その仕事をする人や物の意を表す。「舟―」「売り―」「振り―」
2 特に、女性のする動作や仕事に付いて、それをする人が若い女性であることを表す。「踊り―」「お針―」
3 女性の名前に付いて、それが女性であることを表す。「花―」「雪―」
4 人を表す語に付いて、親愛の意を添える。「背―」「娘―」
5 その場所や時代に生まれた人の意を表す。「江戸っ―」「明治っ―」
1 と。とびら。また、家屋の出入り口。とぐち。
2 家。一家。「―を構える」
3 律令制で、行政上、社会組織の単位とされた家。普通は2、3の小家族を含む20~30人の大家族が多い。
《「き(木)」の音変化》樹木。多く複合語の形で用いられる。「―陰」「―漏れ日」「―の葉」
1 弦を張ったときの、弓のように曲がった形。「―を描く」
2 円周または曲線の一部分。弧ABは記号で表される。
1 障子の桟や格 (ごう) 天井などの骨組みのように、縦横に組んだもの。
2 階段やはしごなどの、足を掛けて上り下りするための横木。
3 碁盤・将棋盤の縦横に引いてある線。
固体が砕けて細かくなったもの。こな。「火の―」「身を―にして働く」
はかま。また、ももひきやズボンなど下半身にはくもの。
水・酒などを入れる器。つぼ。
中国古代、儀式に用いられた大型の酒器。細い筒形の胴に朝顔状に開いた口縁と足とがつく。
仏具の一。修法 (ずほう) などのとき、煩悩 (ぼんのう) を打ち砕き、悪魔を払う意味で手に持つ。→金剛杵 (こんごうしょ)
《「こう(鉤)」の音変化》巻き上げた御簾 (みす) を掛けておくかぎ形の金具。
「御簾の帽額 (もかう) 、総角 (あげまき) などにあげたる―のきはやかなるも」〈枕・二〇一〉
打楽器で、胴に革を張って打ち鳴らすもの。太鼓。つづみ。
[接頭]
1 名詞に付いて、小さい、細かい、などの意を表す。「―馬」「―石」
2 名詞に付いて、わずかな、少しの、などの意を表す。「―雨」「―降り」
3 数量を表す名詞や数詞に付いて、わずかに及ばないが、その数量に近いことを表す。ほぼ。だいたい。約。「―一時間」「―半時 (はんとき) 」
4 動詞・形容詞・形容動詞などに付いて、すこし、なんとなく、などの意を表す。「―ざっぱりしたなり」「―高い」「―ぎれい」
5 名詞や用言などに付いて、軽んじたり、ややばかにしたりするような意を表す。「―せがれ」「―利口」「―ざかしい」
[接頭]
1 姓名・官職名などに付いて、その人がすでに死亡したことを表す。「―山田一郎氏」
2 官位や地位を表す語に付いて、それがもとのものであることを表す。前の。「―中宮の大夫」
[接尾]
1 名詞または動詞の連用形に付く。「こ」の上に促音が加わることもある。
㋐…のこと、…することの意を表す。「あい―」「慣れっ―」
㋑二人以上で同じ動作を互いにすることを表す。「かわりばん―」「取りかえっ―」
㋒二人以上で同じ動作を競い合う意を表す。「駆けっ―」「にらめっ―」
2 擬声語・擬態語などに付いて、そのような状態である意を表す。「ぺしゃん―」「どんぶり―」
3 名詞に付く。
㋐小さいの意を表したり、親愛の情を示したりする。「にゃん―」「べこっ―」
㋑話し言葉や俗な言い方として用いられる。「はじっ―」「餡 (あん) ―」
《call》電話網などの通信回線における接続のこと。主に音声通信にかかわるものを指す。→呼制御