し・める【占める】

の解説

［動マ下一］［文］し・む［マ下二］

1. １ あるもの・場所・位置・地位などを自分のものとする。占有する。「三賞を一人で—・める」「国際経済の中で重要な役割を—・める」「業界トップの座を—・める」「連番で座席を—・める」

1. ２ 全体の中である割合をもつ。「賛成が過半数を—・める」「ビルの八割をテナントが—・める」

1. ３ （「味をしめる」の形で）体験して、うまみを知る。良さを知って、次を期待する。「一度味を—・めたらやめられない」

1. ４ 《自分のものにするところから》食べる。

   1. 「すき焼きを—・めたあとで、葱 (ねぎ) の湯どおしをあがってごろうじろ」〈魯文・安愚楽鍋〉

1. ５ ある才能・性質などを備える。

   1. 「いとあはれと人の思ひぬべきさまを—・め給へる人柄なり」〈源・浮舟〉

類語

• 占有(せんゆう)
• 占領(せんりょう)
• 占拠(せんきょ)

関連語

• 領する(りょうする)

出典：デジタル大辞泉（小学館）

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