き・く【聞く／聴く】

の解説

［動カ五（四）］

1. １ 音・声を耳に受ける。耳に感じ取る。「物音を—・く」「見るもの—・くものすべてが珍しい」「鳥の声も—・かれない」

1. ２ （聴く）注意して耳にとめる。耳を傾ける。「名曲を—・く」「有権者の声を—・く」

1. ３ 話を情報として受け入れる。「—・くところによると」「君の評判をあちこちで—・いた」

1. ４ 人の意見・要求などを了承し、受け入れる。「親の言いつけをよく—・く」「今度ばかりは彼の頼みを—・いてやってほしい」

1. ５ （「訊く」とも書く）尋ねる。問う。「道を—・く」「自分の胸に—・け」「彼の都合を—・いてみる」

1. ６ 感覚を働かせて識別する。

   1. ㋐（聞く）においのよしあしや種類を鼻で感じ取る。においをかぐ。「香 (こう) を—・く」

   2. ㋑（「利く」とも書く）酒の味のよしあしや種類を舌で感じ取る。味わい試す。「酒を—・く」

1. ７ 当てて試してみる。「板の厚さに—・いて釘を打つ」

1. ８ 釣りで、当たりの有無を確かめるために、仕掛けを引いたり軽く竿を上げたりしてようすをみる。

[可能]きける

類語

• 尋ねる(たずねる)
• 問う(とう)
• 伺う(うかがう)

関連語

• 質す(ただす)
• 問い質す(といただす)

下接句

• 音に聞く
• 香(こう)を聞く
• 言承(ことう)け良しの異見(いけん)聞かず
• 天は高きに居(お)って卑(ひく)きに聴く
• 仲人口(なこうどぐち)は半分に聞け
• 胸に聞く

出典：デジタル大辞泉（小学館）

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