和歌俳句などに助動詞「けり」で終わるものの多いところから》物事の終わり。結末決着

チドリ科の鳥。全長約36センチ。頭から背は灰褐色、腹部は白く、胸に黒色の線がある。本州北部と近畿地方の草原や田畑で繁殖。ケリリ、キリリイと鳴く。 夏》「—の子の浅田にわたる夕かな/暁台

[動ラ変]動詞「く(来)」の連用形に「あり」の付いた「きあり」の音変化》来ている。
  • 玉梓 (たまづさ) の使の—・れば嬉しみと」〈・三九五七〉
[動ラ変]動詞「き(着)る」の連用形に「あり」の付いた「きあり」の音変化》着ている。
  • 「我が旅は久しくあらしこの吾 (あ) が—・る妹が衣の垢つく見れば」〈・三六六七〉
[助動][(けら)|○|けり|ける|けれ|○]《動詞「く(来)」の連用形に動詞「あり」の付いた「きあり」の音変化から》動詞・助動詞の連用形に付く。
  1. 過去に起こった事柄が、現在にまで継続してきていることを表す。…てきた。

    1. 「昔より言ひけることの韓国 (からくに) の辛 (から) くもここに別れするかも」〈・三六九五〉

  1. 過去に起こった事柄を他から伝え聞いたこととして回想的に表す。…たということだ。…たそうだ。

    1. 「坊の傍らに大きなる榎 (え) の木のありければ、人、榎の木の僧正とぞ言ひける」〈徒然・四五〉

  1. 初めてその事実に気がついたことを詠嘆的に表す。…たのだなあ。…たなあ。

    1. 「ふるさととなりにし奈良の都にも色はかはらず花は咲きけり」〈古今・春下〉

  1. 眼前事実を述べる。…た。…ている。→き(助動)

    1. 「夜すでに明けければ、なぎさに赤旗少々ひらめいたり」〈平家・一一〉

[補説]過去の助動詞「き」に動詞「あり」の付いた「きあり」からとも。過去の助動詞「き」が直接経験をいうのに対し、「けり」は伝聞的過去をいうのが特徴4は中世以後の用法。未然形の「けら」は、上代に「けらず」「けらく」の形で用いられた。完了の助動詞「つ」に「けり」の付いた「てけり」においては、院政期ごろから「てんげり」の形でも用いられた。

蹴ること。足を物に強くぶつけること。キック。「—を入れる」

出典:青空文庫

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