ほうゆうゆうしん【朋友有信】
友人の間では信頼関係が何より大切であるということ。
ほかくはくちゅう【保革伯仲】
政党などで、保守と革新のそれぞれの議員の数がほぼ同じであること。また、与党と野党の勢力がほぼ同じ場合にも用いられることがある。▽「保」は保守。「革」は革新。「伯」は長兄、「仲」は次兄の意で、「伯仲」は優劣のつけにくいこと、力が近接していること。
ほくとしちせい【北斗七星】
大熊座おおぐまざの七つの星。北の空にひしゃくの形をなして連なるのでいう。▽「斗」はひしゃくの意。
ほしゃそうい【輔車相依】
両者が互いにもちつもたれつの関係にあるたとえ。利害関係が深いことのたとえ。頬骨ほおぼねと下あごの骨が互いに頼り合っている意から。▽「輔車」は頬骨と下あごの骨の意。一説に、車輪の添え木と車輪。この両者は互いに助け合って動くものであることからいう。一般に「輔車ほしゃ相依あいよる」と訓読を用いる。
ほんちすいじゃく【本地垂迹】
日本の神は、インドの仏や菩薩ぼさつ本体が人を救うため、神の姿を借りて現れたということ。また、そのように仏教と神道とを融合させた考え方を指す場合もある。▽仏教語。「本地」は仏・菩薩の本来の姿のこと。「垂迹」は仏が借りたいろいろな神の意。「地」は「じ」とも読む。
ぼうじゃくぶじん【傍若無人】
人前をはばからず、勝手に振る舞うさま。他人を無視して、勝手で無遠慮な言動をする様子。▽「傍かたわらに人ひと無なきが若ごとし」と訓読する。「傍」は「旁」とも書く。
ぼうちゅうゆうかん【忙中有閑】
忙しい中にもほっと一息つく場面があるということ。
ぼんのうぼだい【煩悩菩提】
悟りの障害となる人間の迷いの煩悩も、そのまま悟りにつながるきっかけとなること。悟りも悟りの実現を妨げる煩悩も、永久不変の真如しんにょの現れであり、人間の本性であるから、本来別のものでなく、二つは一体であるということ。また、迷いがあって初めて悟りもあるという意。▽大乗仏教の言葉。「煩悩」は心身を悩ます欲情の心の働きの意。「菩提」は一切の迷いのない悟りに至る境地の意。「煩悩即そく菩提」の略。
まいちもんじ【真一文字】
漢字の「一」のように真っすぐであるさま。一直線。
まっぽうしそう【末法思想】
仏教における歴史観の一つ。釈迦しゃかの入滅にゅうめつ後、初めの五百年を正法しょうぼう、次の千年を像法ぞうぼう、そしてその後の一万年を末法まっぽうといい、末法の世には真の仏法が衰えて、世の中が混乱するという考え。各時期の長さには諸説がある。仏道修行者の危機意識を喚起するために説かれた。▽仏教語。