りんぽうきりゅう【麟鳳亀竜】
太平の世になると現れると信じられていた四種の霊獣・霊鳥。麒麟きりん鳳凰ほうおう亀かめ竜のこと。転じて、非常にまれで珍しいもの、聖人・賢者のたとえ。▽麒麟・鳳凰・竜は想像上の動物で、太平の世に出現するというめでたいもの。「竜」は「りょう」とも読む。
れいかんさんと【冷汗三斗】
強い恐怖感を抱いたり、恥ずかしい思いをして、からだ中から冷や汗が流れること。▽「一斗」は約十八リットル。「三斗」は量の多いことを誇張していったもの。
ろうきふくれき【老驥伏櫪】
人が年老いても、なお若者と変わらぬ大志を抱くこと。もとは、年老いた駿馬しゅんめが活躍の場を失い、馬屋に伏していながら、なお若いころの千里を駆ける志を捨てない意。また、能力のある人が、それを発揮することなく老いるたとえとしても用いられることがある。▽「驥」は一日に千里を走る駿馬。「櫪」はくぬぎの木。くぬぎが床下の横木に用いられたことから転じて、ねだの意。ここでは馬屋のねだで、馬小屋のこと。「老驥ろうき、櫪れきに伏ふす」と訓読する。
ろおうそうらい【露往霜来】
露が降りる秋の季節が去って、霜の降りる冬の季節が到来する意。転じて、時の過ぎるのが早いたとえ。▽「露つゆ往ゆき霜しも来きたる」と訓読する。本来は、獣の肉付きがよくなる時期を表現した言葉。