いっすいせんにち【一酔千日】
非常にうまい酒のたとえ。少し飲んでひと酔いしただけで、心地よくなり千日も眠る意から。
けいめいくとう【鶏鳴狗盗】
小策を弄ろうする人や、くだらない技能をもつ人、つまらないことしかできない人のたとえ。また、つまらないことでも何かの役に立つことがあるたとえ。▽「鶏鳴」は鶏の鳴きまねをすること。「狗盗」は犬のようにこそこそと、わずかばかりの物を盗むこと。卑しいことをして人をあざむく者のたとえ。
こうげんれいしょく【巧言令色】
口先だけでうまいことを言ったり、うわべだけ愛想よくとりつくろったりすること。人に媚こびへつらうさま。▽「巧言」は相手が気に入るように巧みに飾られた言葉。「令色」は愛想よくとりつくろった顔色。「令」はよい意。
こうみつふくけん【口蜜腹剣】
口はうまいが、心の中は邪悪であること。また、うわべはやさしく親切そうに見えるが、内心は陰険で邪悪な人のこと。
したさきさんずん【舌先三寸】
口先だけの巧みな弁舌。うわべだけのうまい言葉で、心や中身が備わっていないこと。▽「舌三寸」ともいう。
しゃくしかほう【杓子果報】
[名・形動ナリ] 1 うまい食事に恵まれること。たくさんの食べ物の分け前にありつくこと。「かかに若菜をそろへさせ、—のわが身といふを」〈浮・織留・六〉 2 よいものや、よい状態を得る好運に恵まれ...
たいぎゅうだんきん【対牛弾琴】
牛に対して琴を弾いて聞かせる意から、何の効果もなく無駄なこと。愚かな人に深遠な道理を説いて聞かせること。せっかくの好意や努力が無駄に終わること。▽「牛うしに対たいして琴ことを弾だんず」と訓読する。
ちょうさんぼし【朝三暮四】
目先の違いにとらわれて、結局は同じ結果であることを理解しないこと。また、言葉巧みに人を欺くこと。転じて、変わりやすく一定しないことや生計の意味でも使われる。▽「暮四朝三ぼしちょうさん」ともいう。
ちんみかこう【珍味佳肴】
めったに食べられない、たいへんおいしいごちそう。▽「珍味」は珍しくおいしい食べ物、「佳肴」はうまいさかなの意。「佳」は「嘉」とも書く。
てんげんみつご【甜言蜜語】
蜜のように甘い言葉。聞いて快く感じる言葉。人にへつらうような話や勧誘の言葉。▽「甜」は甘い、うまいの意。