りょうぎんこしょう【竜吟虎嘯】
同じ考えや心をもった者は、相手の言動に気持ちが通じ合い、互いに相応じ合うということ。また、人の歌声や笛・琴の音などが、あたかも竜やとらのさけび声が天空にとどろき渡るように響くことをいう。▽「吟」は鳴き声をあげる、「嘯」はほえること。竜が声をあげれば雲がわき起こり、とらがうなれば風が生ずるといわれる。「竜りょう吟ぎんじ虎とら嘯うそぶく」と訓読する。「竜」は「りゅう」とも読む。
りょうげんのひ【燎原之火】
勢いが盛んでとどめることができないたとえ。
りょうさいけんぼ【良妻賢母】
夫に対してはよい妻であり、子供に対しては養育に励む賢い母であること。また、そのような人。
りょうさいろくよう【量才録用】
人がもっているすぐれた才能をよく見はからって、その能力を十分に生かす地位に登用すること。▽「量才」は才能を量ること、「録用」は採用する意。
りょうじじょしん【料事如神】
先のことを見通す眼力をそなえていること。
りょうじょうのくんし【梁上君子】
盗賊や泥棒のこと。また、鼠ねずみの別称。
りょうたいさいい【量体裁衣】
実際の状況に応じて、物事を現実に適した形で処理する策を講じること。からだの寸法を測って、寸法通りに衣服を作る意から。▽「量体」はからだ・現実の姿を量ること。「体たいを量はかりて衣いを裁たつ」と訓読する。
りょうちりょうのう【良知良能】
人間が先天的にもっている知恵と才能のこと。後天的に獲得する学問や経験によるものではなく、人が生まれながらにもっている正しい心の働きと能力のこと。子が親を敬愛することの類たぐいをいう。▽孟子もうしの性善説せいぜんせつ(人間は本来、善良な生き物である、というもの)に基づく考え方。
りょうとうのいのこ【遼東之豕】
狭い世界で育ち、他の世界を知らないため、自分だけすぐれていると思い込んで、得意になっていること。ひとりよがり。▽「遼東」は遼河(河の名)の東、中国遼寧省南部地方のこと。「豕」は豚の意。「豕」は「い」とも読む。
りょうにゅうせいしゅつ【量入制出】
収入を算出してから、支出を決定し、調節すること。