りょうち-りょうのう【良知良能】
人間が先天的にもっている
知恵と
才能のこと。後天的に獲得する
学問や
経験によるものではなく、人が生まれながらにもっている正しい心の働きと能力のこと。子が親を
敬愛することの類
たぐいをいう。▽
孟子もうしの性善説
せいぜんせつ(人間は
本来、
善良な生き物である、というもの)に基づく考え方。
- 出典
- 『孟子もうし』尽心じんしん上
- 句例
- 良知良能の欠落した人
- 用例
- 陽明派の良知良能、禅僧の心は宇宙の至粋にして心と真理と殆ほとんど一躰視するが如ごときは、基督(キリスト)教の心を備えたる後に真理を迎うるものと同一視すべからず。<北村透谷・各人心宮内の秘宮>
- 類語
- 生知安行