どくしょひゃっぺん【読書百遍】
難解な文章でも繰り返し読めば、意味が自然と分かってくるということ。▽「百遍」は回数が多いこと。「読書百遍義ぎ自おのずから見あらわる」、あるいは「読書百遍意い自ら通ず」の略。中国三国時代、魏ぎの董遇とうぐうが弟子に何度も読書することの必要性を説いた語。
なんこうふらく【難攻不落】
攻めることが困難で、なかなか陥落しないこと。転じて、こちらがいくら働きかけても、相手がなかなか自分の要望を受け入れてくれないこと。▽「難攻」は攻めにくい、攻めるのが難しい意。「不落」は陥落しないこと。
にょいほうじゅ【如意宝珠】
一切の願望が自らの意に添ってかなえられるという、不思議な玉のこと。
にょぜがもん【如是我聞】
仏典の冒頭に置かれる語。「このように私は聞きました」という意味。仏の説であることを示すために、釈迦しゃかが弟子の阿難に経典きょうてんの冒頭に冠させたといわれる。▽仏教語。「如是」はこのようにの意。「我聞」はそれを聞いたこと。「是かくの如ごとくを我われは聞きけり」と訓読する。「我聞如是がもんにょぜ」ともいう。
のうちゅうのきり【嚢中之錐】
すぐれた才能をもつ人は、凡人の中に混じっていても、自然とその才能が目立ってくるということ。▽「嚢中」は袋の中。袋の中に錐きりを入れておくと、自然に袋を突き抜けて、とがった刃先が見えてくる。それと同じように、すぐれた人は自然と凡人の中から突き抜けて、その才能を現すということ。
はんめんきょうし【反面教師】
悪い面の見本で、それを見るとそうなってはいけないと教えられる人や事例のこと。それを見ることで、反省の材料となるような人や事例。その言行が、そうしてはいけないという反対の面から、人を教育するのに役立つのでいう。
ぼうゆうのもの【忘憂之物】
憂いを忘れさせてくれる意から、酒の美称。
むじょうじんそく【無常迅速】
現世の物事の移り変わりがきわめて速く、むなしいものであるさま。転じて、人の一生は短く、死期が思い掛けず早く訪れることのたとえ。▽仏教語。「無常」はあらゆるものは生死を繰り返し、永久不変のものは一切ないということ。「迅速」はきわめて素早いさま。
ゆうしんぼつぼつ【雄心勃勃】
雄々おおしい勇気が盛んにわいてくるさま。▽「雄心」は雄々しい心、勇ましい精神。「勃勃」は盛んに起こるさま。
らんしょうほうしゅう【鸞翔鳳集】
すぐれた才能をもった人が集まり来るたとえ。鸞や鳳おおとりが飛んで集まってくる意から。▽「鸞」は鳳凰ほうおうに似た鳥、「鳳」は鳳凰のことで、いずれも伝説上の霊鳥。二種類の霊鳥をすぐれた人物にたとえた言葉。